過去ログ - ドラえもん「のび太くん…?」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/07/06(金) 19:05:53.38 ID:3Wr76keS0

「……のび太さん」
「…源さん…」
放課後、掃除をすべて任された僕が教室の床を拭いているとしずかちゃんが教室のドアの外に

立っていた。部活が終わって、教室にものでもとりに来たのだろうか。
「のび太さん、大丈夫なの…?」
「なにが…?」
中学にあがってから疎遠になったのはなにもジャイアン達だけではない。彼女も同様だ。
やはり男女の垣根というのはより高まってしまう…もうあの頃のように気軽に名前を呼んだり

できないし、話しかけたりもできなかった。
「ねえ、先生に相談しないの…?」
「したところでもっとひどいことされるだけだから」
内心昔のように泣き出したい気持ちを押さえながら僕は必死に床を拭う。涙の代りに。
だいたい教室で丸裸にされた時に彼女だけは止めてくれると思っていたのだが、結局彼女は止

めてくれなかった。でもそれはしずかちゃんが悪いわけじゃないんだ。きっと。
掃除道具を片付けて、僕は鞄を持って走り去った。
掃除が終わったらジャイアン達のたむろするゲームセンターに行かないといけない。


「おう、のび太ちょうどいいや。ジュース買ってきてくれ!」
「オランジーナな」
珍しく今日はジャイアンとスネオしかいなかった。二人はなにやらロボットを操縦して遊ぶゲ

ームで対戦してるようだ。
ゲームセンターの販売機にスネオの好きなジュースがなかったので急いでコンビニまで走り、

届ける。
ゲームにかったらしく二人は機嫌よくそれを飲む。
「あー、うめーなコレ」
「某掲示板でも話題だからね」
今日はリンチとかはなさそうだ。僕は胸をなでおろしながら二人の足元を見る。
「今日はのび太に話があるんだよ」
「話し…?」
「おう、親友にしかできない頼みなんだ」
「そうそう、「心の友よー」ってな。」
「う、うん…」
親友とはよく言ったものだな。
「実は小遣いが足りないんだわ…言いたいこと、わかるよな?」



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