9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 20:47:30.77 ID:Zp17LYym0
まどか「もし私が契約したなら、さやかちゃんを生き返らせてくれる?」
QB「可能だよ。まどか、君はとてつもない素質を秘めている。君が心から願うならどんな途方もない願いも叶えられるだろう」
まどか「・・・うん」
さやかちゃんが帰ってきて、こんな私でも誰かの役に立つことができて、
みんなの為にずっと一人ぼっちで戦ってきたマミさんも救うことができるなら。
でも・・・。
まどか「嫌だよ・・・。私、魔法少女になんかなりたくない」
QB「・・・」
まどか「死にたくない・・・。怖いよ、嫌だよ・・・」
キュウべえは感情は見えないけれど。
優しい声で、言葉で、私の望む言葉を言ってくれる。
QB「そうか、わかったよまどか。誰も君を責めたりはしないさ」
まどか「ごめんね、キュゥべえ・・・。誰かがみんなを守らなきゃいけないのに、マミさんを助けてあげなきゃいけないのに」
QB「こっちこそ、巻き込んでしまって済まなかったね」
震えが止まらない。
まるで叱られるのを怖がる子供みたいに、頭を抱え小さくなる。
まどか「ごめんなさい・・・。卑怯者でごめんなさい・・・」
キュゥべえはクルリと振り返って、
猫みたいに窓枠に飛び乗った。
QB「僕はもう行くよ、また契約を必要としている子を探しに行かないと。
この町にも魔法少女になっても叶えたい願いを持つ子は居るはずだからね」
まどか「うん・・・」
きっとどうしても叶えたい願いを持つ子が居る、私の代わりに犠牲になってくれる子が居る。
そんな事実に、私は安心してしまった。心が軽くなってしまった。
QB「さようなら、まどか」
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