過去ログ - P「俺の担当アイドルが・・・・自殺?」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:27:09.53 ID:tOf6cSjIO
発端はおそらく、ダンスレッスンと遠征の仕事を詰め込みすぎたがのが原因の靱帯断裂。

しっかり治療すれば、治る怪我だった。

しかし、時期が悪かった。アイドルの頂点を決めるイベント、アイドルアカデミー大賞。その受賞を決定付けるフェスの前にそれが起きた。

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:29:23.31 ID:tOf6cSjIO
今年中に結果を出さなければ契約を破棄するという話だったが、それでも、それでも。

まだまだ別の生き方はいくらでもあったはずなのに、彼女がこの世を去ることになった決定的な理由。

それが彼女の遺書の中にあった。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:30:50.83 ID:tOf6cSjIO
俺は彼女に絶えずこう言っていた、「お前ならできる」「まだまだ、お前の力はこんなもんじゃない」「周りはお前以上に頑張ってる、これだけで自分が頑張ってると思うな」

彼女は元から弱気で、そんな自分を嫌ってアイドルを目指していた。担当することになった俺の言葉を何でも素直に聞き、裏で自主練も相当やっていただろう。そんな、自分を周りに認めさせたいからこそ生まれるストイックさに、俺はつけ込んだ。

彼女が限界を超えてるのは頭のどこかでわかっていた。それでも自分の名誉のために、彼女を商売道具として割り切った。まさか、自分の命を絶ってしまうとは夢にも思わなかった。


4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:32:13.25 ID:tOf6cSjIO
俺の言葉が彼女を追い詰めた、彼女を殺したのは、俺だ。

葬式には、出させてもらえなかった。当然か、親族に謝罪に赴いた時は、罵詈雑言の嵐だった。マスコミはエサに飛びつくように取り上げた。彼女のファンや友人達には徹底的に叩かれた。

事務所の人達からは「お前のせいじゃない」「あまり気負うなよ」と言ってはくれたが、俺を見るその目は犯罪者に向けるそれだった。俺が彼女を酷使させていたのをリアルタイムで見ていたのだから、そうなるだろう。


5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:34:06.26 ID:tOf6cSjIO
言うまでもなく、もうそこに俺の居場所は無かった。まもなく退社届けを出して、無職になった俺はパチンコと酒に入り浸る毎日だった。

そんなある日、行きつけのバーで独りで飲んでいた時に声をかけてきた人がいた。

??「君、確かP君と言ったかな?あの一件以来、すっかり名を聞かなくなってしまったと思っていたら、こんなところにいたとはね」


6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:35:27.57 ID:tOf6cSjIO
P「人気アイドルを殺したプロデューサーは、こんなところで酒飲んでないで刑務所に入っとけ、と言いたいのですか?」

??「いやいや、そんなことは言わないさ。数々のアイドルを表舞台に送り出した君に、前から興味を持っていてね」

P「俺はただの、自分の名誉しか考えてない。人殺しプロデューサーですよ」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:36:31.78 ID:tOf6cSjIO
P「俺がやったことと言えば、彼女のやる気を利用して、逃げ場を無くして追い込んだだけです」

??「本当にそれだけなら、アイドルとプロデューサーの間にあれだけ深い絆ができるはずがない」

P「・・・・」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:38:29.25 ID:tOf6cSjIO
P「違います」

??「違わないだろう?彼女の意思の強さを前に、止められなかったんじゃないのかね?」

P「どちらにせよ人殺しに変わりありません」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:40:04.53 ID:tOf6cSjIO
??「もう、悪人を演じて生きるのはやめて、前を見て生きたまえ」

P「俺にできるのは、金が尽きるのを待って死ぬだけです。身寄りもありませんから」

??「死んであの娘に償えるものなんて、今の君には無いだろう」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:44:36.77 ID:tOf6cSjIO
そう言った後、席を立ち店を後にした。よりによって今の俺を芸能事務所に誘うなんて、何を考えているんだ、あの人は。

P(酒、不味くなっちまったな。痛いところを突かれたな、こればっかりは酒じゃ忘れられそうにない)

そのことはどんなに振り払っても、頭から離れることは無かった。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:46:11.10 ID:tOf6cSjIO
高木社長は笑顔で迎えてくれた、自分を雇って下さいと頭を下げる人殺しの肩に、手を置いてくれた。

高木「じゃあそのように、明日は事務所のみんなに君を紹介しよう」

P「すみません、わがままを聞いてくださって」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:47:57.43 ID:tOf6cSjIO
次の日事務所の人達の前で紹介をしてもらった。アイドル専門の芸能事務所らしく女の子が十数名、事務員の先輩が一人、あとはプロデューサーが二人。本当に小さい事務所だ。

P「よろしくお願いします」

小鳥「仕事は私が責任持って教えますから、安心して下さいね」(事務員の後輩キタ!これを逃す手はないわ小鳥!ちょっと目に生気が無いけど、顔はなかなかだし!)
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:52:23.12 ID:tOf6cSjIO
ごく普通な事務作業。電話応対、書類整理、雑務を挙げればキリが無いがこれぐらいなら俺でもすぐに慣れるだろう。

それからは特に変わりない日々が続く。償いの方法なんて、こんな変哲もない仕事を続けるだけでは見つかりっこないと気付くのは、惰性のように働くのが日常になっていたころだった。

死ぬ気力もない、ただ入社と退社を繰り返す日が二年続いたある日。


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 02:56:50.97 ID:tOf6cSjIO
早いとこ挿入部分終わらして会話主体のssにしたいです。
とりあえず今日はこれで、パッと思いついたのを書くだけなので他作と被ったりしたらごめんなさい


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/07(土) 03:03:51.50 ID:kzeDDsvEo
重そうだがおもしろそうだ




16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/07(土) 04:30:44.05 ID:jioYXM+io
期待してます


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/07/07(土) 04:40:42.18 ID:BudFGdgwo
これは期待する


18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]
2012/07/07(土) 04:43:32.97 ID:2dtdF1Qyo
期待


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/07(土) 05:03:58.68 ID:CuCVvxoSO
期待


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/07(土) 05:06:27.29 ID:ybBWRRFmo
期待


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/07(土) 09:03:34.56 ID:JVTpp0IDO
ほぅ…機体


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