過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】 -SS速報VIP

過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】

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526: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/07/15(日) 19:25:09.97 ID:+BExAtbAO
［もぐらの魔女結界］

　相手が動き出す前に、先手を取るだけの余裕があった。アタシは再度、空中から魔女に向かって槍の一撃を見舞った。今度も当たりはしたが、大した傷を負わせられたようには思えない。これまでの敵とはわけが違うタフさだ。

　魔女はアタシが着地する隙を狙って、地上から突進を食らわせようとしてきた。動きは鈍重だが、なまじ巨体のためにかわしきるのは難しい。おまけにそろそろ、全身を強化する魔法の効果も切れかけていた。

　再度アタシが魔法を行使したところで、再び体当たりが来た。アタシは飛び退いてギリギリそれをかわし、その足でもう一度、宙へと踏み切った。突進攻撃の後に生じた魔女の隙に、続けざまに槍を打ち込んでいく。どの一撃も、それだけでは致命傷になりえない。だが何度も攻撃を受け続けて、さすがに魔女にも衰弱の兆しが現れた。

　手を緩めてはならない。

　破れかぶれといった感じの体当たりをまたかわして、アタシは敵の横から槍をぶち当てた。巨体とはいえ、体勢の崩れかけたところに受けた衝撃は大きく、奴は腹を上に向けたまま吹き飛んだ。ソウルジェムの濁りも相当深くなっていたが、幸いまだグリーフシードの残りがある。

　アタシは最後の魔力補給を済ませて、ここが最後とばかりに、いま一度空中から槍を敵に向かって突き立てた。とどめを刺しにいったその一撃の下で、魔女の身体は震え、絶叫がほとばしるのが聞こえたが、倒しきるにはあと一歩、足りなかったようだ。

　最後の仕上げは、やはりデッキブラシで…ごし、ごし、と。

　ようやく綺麗になった。

「おめでとう、キョウコ。これで訓練はクリアだ。よくやったね」

　唐突に疑似ソウルジェムから念話の声が響く。アタシは大きく息をついて言った。

「ああ、なんとかな」

「これで、結界での戦闘を想定した訓練も終わりだよ。もう今日は遅いから、講義を受ける時間もないだろうね」

　外はそんな時間になっていたのか。

「それで、今日一日大変だっただろうし、明日は君に休暇をあげようと思うんだ。許可をとれば研究所やリスポスの外に出ることもできるから、好きに過ごすといい」

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