過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】 -SS速報VIP

過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】

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577: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/07/16(月) 23:20:39.95 ID:eU2UJ3xAO
［サクラ・シティ～地下書庫　十日目］

　安価：>>545

「ユマ、誰かが書庫に押し入ったみたいなんだ。アタシは調べてみるけど、着いてくるか？」

　アタシが腹を決めてそう言うと、ユマは目を大きく見張りながらもうなずいた。

「書庫に…って、ユマたちのいない間に？泥棒さんってこと？」

「それを、これから調べるんだ。一緒に来るんだな？」

「うん、ユマはキョウコと一緒に行くよ！悪い泥棒さんなら追い払わないとね！」

「そいつは頼もしいね。でも、アタシから離れんなよ？それから、向こうがどこにいるのか分からないから、油断すんなよ」

　アタシはユマの肩を軽く叩くと、入口の扉と、その下の通路の様子を調べてみた。書庫は広大なので、住み着いた時でさえアタシは、中の全部を掃除したりはしていなかった。入口近くの通路は瓦礫や埃で荒れ放題に荒れていたが、それでもふだんアタシが履いているブーツとは違う足跡らしきものを見つけることはできた。

　そもそも、足跡の主は、自分が中に入ったことを隠すつもりがなさそうだった。扉の開け方は力任せにこじ開けたという感じではないが、アタシが後から取り付けた鍵の部分だけ、何かよく分からないもので焼き切られたような跡があった。

　これは、相手が武器を持っているということだろうか？

　アタシは戦闘になるかどうかについて少し考えてみた。今日のところは話だけしてみて、もし相手がここに居座るつもりなら、契約してからまた来て戦うという手もある。平和的に話して出ていってくれる相手ならそれが一番だが、もし戦うならそれなりの力がないとまずいだろう。

　どっちにしても今日はユマが一緒だ。必要以上に事を荒立てるのはまずい。

「よし、じゃあ行くぞ」

　ユマを後ろに従えて、アタシは書庫の中へと足を踏み入れた。

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