過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】 -SS速報VIP

過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】

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596: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/07/17(火) 22:29:47.42 ID:cahnpIaAO
［サクラ・シティ～地下書庫　十日目］

　安価：>>590

「とりあえず、この街の真ん中にある教会に行って待ってろ。夕方になったらユマと迎えに行くよ」

　アタシがそう言うと、かずみはちょっとがっかりしたような表情を見せた。

「えー、今じゃ駄目なの？」

「教会まで行かないとその手がかりには連絡つけられないからな。アタシは、今日はユマとゆっくりするつもりで帰って来たんだよ。それに、もし家が見つからなかったとしても、教会なら何日でも泊めてくれるだろ。先に行って話つけときなよ」

　残念そうではあったが、かずみはアタシの言うことに納得してくれたようだった。

「…わかった。あなたにしたら、もともと関係ないあたしのために世話焼いてくれてるんだもんね」

　アタシは肩をすくめて言った。

「別に、アンタにここに居座られてもアタシが困るからってだけだよ。道は分かるな？あのでかい塔に向かって行けばいいだけだからね」

　その後アタシは、教会で世話をしてもらうにはどうすればいいかだけをちょっと教えてやって、なんとかかずみの件を片付けることができた。全く、帰ってみた早々わけのわからない面倒事に巻き込まれたものだ。

　書庫の入口でかずみを見送るまでの間、ユマはアタシのそばにいて、あまり口を効かなかったが、かずみの姿が見えなくなると、アタシにたずねてきた。

「キョウコ、結局あの人なんだったの？」

　それはアタシが聞きたいくらいだったが、ユマに答えてやるために、アタシはちょっと考えてから言った。

「まあ、とりあえずそんなに悪い奴じゃなさそうだったね。なんか馬鹿っぽく見えるが、それはまあいいだろ」

「ふーん、お馬鹿さんなの？」

　アタシは慌てて釘を刺した。

「おい、あいつの前でそんなこと言うんじゃねぇぞ。あいつはあいつなりに大真面目なんだろうしさ」

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