過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】 -SS速報VIP

過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】

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610: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/07/18(水) 23:17:00.49 ID:r8WZpCdAO
［サクラ・シティ～地下書庫　十日目］

　安価：>>607

「久しぶりだし、ちょっと住処の掃除でもするかな。ユマ、手伝ってくんない？」

　アタシが言うと、ユマは元気よくうなずいて答えた。

「うん！綺麗にしないとね」

　それからアタシたちは手分けをして掃除に取りかかった。まず、アタシは椅子の上に昇り、明かりとりになっている天窓を開けて、空気が入れかえられるようにした。ユマの手の届かないような高い位置に溜まった埃を払ったり、汚れを拭き取ったりしていく。

　ユマはその間に物置代わりの部屋から、アタシが近くの廃棄物置き場から拾ってきて直した清掃機を持ち出してきて、床の上を転がして綺麗にしていった。ベッドに使っている長椅子や、昔は読書用だったんだろうけど今ではテーブルに使われている机も、塵一つ残らないくらいにしてやった。

「ぴかぴかだね！」

「そうだな、ありがとう、ユマ」

　ユマの頭を撫でてやりながら、アタシはふと、この書庫に初めてユマが来た頃のことを思い出していた。

　もともとユマは、アタシがサクラ・シティの外れにあるエリアで、行く宛もないままうろついているところを拾ったのだった。時刻はもう夕方から夜になっていて、既に学校にも行かずふらふらしていたアタシのような奴を除けば、保護者なしで子供が歩き回るような時間ではなくなっていた。

　最初アタシは、ユマのことを家に帰れなくなった迷子か何かだと思っていた。ちゃんと家を探してやるのも面倒なので、アタシは知り合いだったその教区の神父のところに、ユマを預けに行くことにした。

　困ったことにその神父は面倒見の良すぎる人だったので、預けたままアタシがそこを出ていこうとするのを許してくれなかった。

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