過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】 -SS速報VIP

過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】

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640: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/07/20(金) 23:09:25.89 ID:IB73szoAO
［サクラ・シティ～教会　十日目］

　安価：>>639

「かずみ、あのな…」

　アタシは待っているかずみに声をかけた。振り向いた黒い二つの眼がこっちを見つめてきた。

「…悪い、手がかり、なくなっちまった。お前、魔法が使えるって言っただろ？実はアタシもさ、今、魔法が使えるようになるための訓練受けてるんだ。研究所みたいなところでね。人間が魔法使えるようになるには、そこで契約して魔法少女っていうのになる以外に方法がないはずなんだ。だから、研究所の連中なら何か知ってるはずだと思ったんだけど…」

　アタシはその先を言い淀んだ。かずみはじっと黙って聞いている。

「ここにはあの子が知りたいと思うようなものは何もない、だってさ。それ、お前のこと知ってるってことだからな。…でも、つまり、そういうことだ」

　かずみがアタシの話をどう聞いたのか、アタシにはよく分からなかった。が、聞き終えたかずみの顔には、不思議と暗さはなかった。

「そう、ありがとう。えーっと、キョウコ、だったよね。あたしのためにそこまで聞いてくれたんだね」

「別に、大したことはしてねぇよ。それより、お前、これからどうするんだ？研究所にねじ込みたいってんなら、別に止めないけど…」

　かずみは首を振った。

「ううん、いいの。その研究所ってとこが、あたしについて何か知ってるんだとしても、知りたいと思うようなことは何もないって言われたら、取りつく島もないもんね。何か、別なところから、家に帰る手がかりが見つかるかもしれないし。それまでは、ここにいてもいいのかな？」

「あー、うん。教会は来る者は拒まずだからな。お前みたいな子供なら、好きなだけ置いてもらえるよ」

「じゃ、ここにいさせてもらうことにするよ！綺麗なとこだしね、ここ」

　アタシは口元から思わずふっと笑いがこぼれるのを感じた。それから、注意しておかないといけないことがあるのを思い出した。

「あ、そうそう、でも、あんまり人前で魔法使ったり、使えるってことを言ったりするんじゃねぇぞ。ここはいちおう、神様を信じてるとこだからな」

　かずみの因果値が１ポイント上昇した！

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