過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】 -SS速報VIP

過去ログ - 【まどか☆マギカRPG】宇宙魔法少女キョウコ☆マギカ【２～魔法少女訓練編】

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645: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/07/21(土) 20:27:06.26 ID:tqvgR24AO
［リスポス・シティ～魔法少女技術研究所　十一日目］

　かずみとユマに別れを告げて、リスポスの研究所に戻った後も、アタシの胸にはなんともやりきれないわだかまりのようなものが残っていた。

　確かに、アタシはあの研究所が少なからず後ろ暗い部分を持っており、その暗部には訓練生となってからのアタシでさえ立ち入れないようになっていることに勘づいてはいた。けど、アタシと同じ年頃の、たぶん魔法少女として契約を交わしたに違いないかずみを、ああいう形で放り出すというのはどういうことだろう？かずみが研究所にとって使えない人間だから、廃棄物のように掃き出したということなんだろうか？

　わだかまりが解けないまま、次の日の朝になり、また訓練を受ける時間が来た。この前の訓練があまりに長く、間に休日を挟んでいたため、アタシは訓練を受ける普通の感覚がどういうものかうまく掴めなくなってしまっていた。そうでなくても、まだ訓練は三日しか受けていないのだ。

　いつもの訓練施設に入って、疑似ソウルジェムを渡された時にも、まだアタシは今までの勘を取り戻すことができずにいた。だが、待ち受けていた訓練の内容が、そんなアタシの緩みを軽く吹き飛ばしてくれた。

「さて、キョウコ」QBの念話が疑似ソウルジェムから呼びかけてきた。

「今日の訓練は、これまでとは違った傾向のものになるよ。魔女や使い魔を見つけ出し、退治することは魔法少女に課せられた使命だ。でも、魔法少女は場合によっては、その他の敵とも戦わないといけないことがあるんだ。今日はそういう戦闘を想定した訓練をしよう」

「その他の敵って、犯罪者とか敵対星域の軍隊とかか？」と、アタシはため息をつきながらたずねた。

「そういう場合もあるけど、彼らは魔法少女にとっては大した敵にはならないだろうね。もちろん、数の上で圧倒されている場合は別だけど、基本的には僕たちも、そんな状況での任務を魔法少女に課したりはしない。それには警察や軍隊のほうが適しているからね。魔法少女が相手をしなきゃいけないのは、彼女たちでなければどうにもできない敵さ」

「どういうことだよ？」

「つまり、僕たちの指示に従わず、魔法を私的に濫用するようになった魔法少女たちさ。そういう子は数は少ないけど、ゼロではないんだ。魔法の力は警察の手に任せておくことができないから、鎮圧には魔法少女に当たってもらうことになっている」

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