過去ログ - 勇者「王様が魔王との戦争の準備をしている?」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2012/07/11(水) 18:09:13.44 ID:yFuxTM2h0
 二人は魔王討伐の旅のさなかであった。

勇者「疲れた……」ハァハァ

狩人「いつも思うけど、どうしてそんな遅いの」
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2012/07/11(水) 18:09:58.98 ID:yFuxTM2h0
勇者「だってさ。どうする?」

狩人「どうする、と言われても。ここ以外にないなら、ここしかない」

勇者「もっと嫌がるかと思ったけど」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2012/07/11(水) 18:10:42.64 ID:yFuxTM2h0
狩人「……」ジー

勇者「わかった、わかったよ。俺が寝るよ」

狩人「一緒に寝る?」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2012/07/11(水) 18:11:10.62 ID:yFuxTM2h0

狩人「怖いのか? 死ぬことが」

勇者「殺して、殺されて、なんぼだろ。理解はしてる。ただ、死ぬのは悲しいからな」

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2012/07/11(水) 18:12:09.84 ID:yFuxTM2h0
狩人「だいたい勇者のほうがふらふらしてた。来るとき」

勇者「俺は回復が早いからな」

狩人「ベッドあるぞ。休まなくて平気か」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2012/07/11(水) 18:13:21.22 ID:yFuxTM2h0
狩人「どこに行くの」

勇者「道具屋と、ギルドだな」

狩人「……」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2012/07/11(水) 18:14:04.49 ID:yFuxTM2h0
 同類を[ピーーー]よりも人外を殺したほうが後腐れはない。それが両国の判断だった。どうせあちらは滅多に言葉すら解さないのだ。
 魔王軍はゆっくりと、だが着実に力を増してきている。隣国とも手を取り合って叩かねばならぬと、両国王がわかっていないとも思えない。

 だが、笑顔の裏には常に刃が隠されている。厚い厚い面の皮を破って、いつ刃が飛び出してくるか――誰もがびくびくしているのだ。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2012/07/11(水) 18:15:55.22 ID:yFuxTM2h0

狩人「どこに行くの?」

勇者「ギルドだ。二人よりも三人、三人よりも四人」

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2012/07/11(水) 18:16:42.47 ID:yFuxTM2h0

 勇者はギルドの扉を開いた。皮と、鉄と、汗のにおいが一気に流れてくる。
 五感の鋭い狩人がわずかに顔を顰めた。

 静かだが、それだけではない空間である。緊張が静電気となって二人の肌を焼く。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)
2012/07/11(水) 18:18:19.68 ID:yFuxTM2h0

狩人「そんな言い方はよくない」

勇者「事実だろ」

以下略



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