37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/15(日) 13:42:14.81 ID:Hnia8WO7o
「……なんで着替えてるの?」
「だから、どうして残念そうなんですか。……というか、きみが言ったんですよ、準備しておけって」
「言わなきゃよかった」
「意味が分かりません……」
頭が疲れている。
昨日からいろいろあったしなぁ、なんてぼんやり考える。
いろんなことが頭を巡った。アキの言葉とか、その他もろもろ。あの灰皿のこととか、父親のこととか。
でもそんなものは今はどうでもよかった。本当のことを言うといつだってどうでもよかった。なんとなく振り払えなかっただけで。
俺はこいつが好きで妹が好きでどうしたって気持ちがおさまらないんだ。そこは仕方ないんだ。誰にも変えられない。
考え事をしながら、じっと彼女の姿を見つめていた。
幼馴染は最初、まだ文句を言いたげにしていたが、徐々に表情が歪んでいく。
泣き出しそうな顔をしていた。
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