過去ログ - 女「人間やめたったwwwww」2
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2012/09/23(日) 23:23:57.87 ID:iEqOLHdqo
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 僕は志乃が眠っている間にあったことをかいつまんで説明した。 
  
 「死にかけてるお前と、重傷のお義姉さんと、 
  親友の母親に狙われたグレイ君のこと考えたらさ、戦えない自分が悔しかった」 
  
 今ならよくわかる。 
 志乃がお義姉さんの要求を飲んだときの心境。 
  
 「俺、子猫に頼んだんだ。 
  力を貸してくれって。 
  好きな人達を見殺しにしたくなくて、だから頼んだ」 
  
 お義姉さんの言っていたリスクは承知の上だった。 
  
 「元に戻れなくなるかもしれなかった」 
  
 志乃は目にいっぱい涙を溜めている。 
 義姉と僕が一度にただごとじゃなくなっているこの状況なら仕方ない。 
 何も言えないのも、仕方ない。 
  
 「でも、それでも戦いたかった。 
  俺、お前を助けて――生きていたかったし生きててほしかった。 
  ずっとくだらないことで喜んでいたかった。 
  お前と生きてるって、ずっと感じていたかった」 
  
 志乃の頬に大粒の涙がこぼれる。 
  
 「それでさ、肚くくって、子猫に頼んで」 
  
 なんでもないことのように笑うしかなかったのだ。 
  
 「人間やめたったwwwww」 
  
  
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