過去ログ - 女「人間やめたったwwwww」2
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131:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2012/09/23(日) 23:25:09.26 ID:iEqOLHdqo
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「じゃ、私はしばらくあの世に帰るわけだけど――」

(嘘だ)

「今度はいつ会えるかわからないから言っておくわ。
 志乃、私を助けたのがあなたでよかった。愛してるわ」

志乃は声を詰まらせながら泣いている。
僕も鼻の奥がつんとくる。

「ああ、義弟は志乃の次くらいに愛してるわ」

最後まで僕はぞんざいな扱いのまま。
でもそれでいい。
彼女はちゃんと自分で言えた。

「そんなにじっと見られたら、帰ろうにも帰れないじゃない」

「だって、だって――」

「二人とも泣かないの。ほら、外。流れ星――」

お義姉さんが開いたままの窓のを外を指さす。
ビル街の夜空の明るさに負けない眩しさで、
白い星がしゅっと尾を引きながら流れていった。

腕が軽くなる。
彼女は消えていた。



(彼女って誰だっけ)



僕はなくしたものが何かわからないまま、深い喪失感を抱えて気を失った。




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