過去ログ - 女「人間やめたったwwwww」2
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14:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2012/07/18(水) 23:00:30.19 ID:IqUU4YsRo
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「ここ二、三日で君の友達が亡くなったよね」
「……」
「君のお母さんは、君のことをすごく心配してる」
「僕に、こんな気持ち悪い絵描くなって怒る……」
不満そうだった。
わからないでもない。
彼が何を思ってこんな絵を描いたのか知らないが、親としては懸念の元だろう。
「それで、お母さんは心配しすぎて眠れなくなったり、食事を取れなくなったんだよ。
ここまで落ち込むと、すぐ元気にはなれないよね?」
グレイ君はうなずく。
「ここは心の病院みたいなところなんだよ。カウンセラーって知ってるかな」
「聞いたことは、ある」
「ここの所長さんは、そういう仕事をしてるんだ。
お母さんの気持ちが楽になるように、話を聞いてあげる。
この部屋は休憩室。あっちはオフィス。」
事務所の方を指さす。
彼の首がそっちへ回った。
「おかあさん、来たの」
「うん。それで、君の友達が亡くなったことで、君が深く傷ついたりしないか心配だって話していった」
僕は沈黙による嘘をついた。
(まさか息子が、事故死した友人に呪われて死ぬのを危惧した、なんて言えないよなぁ)
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