過去ログ - 女「人間やめたったwwwww」2
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32:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2012/07/29(日) 00:20:46.74 ID:RSwSWCfto
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依頼人は気を失っているようだ。
お義姉さんは当てつけがましく、強く息を吐きながら僕の腕を解く。
「思いきりの良さは評価するけど、もっと観察するのね」
彼女は依頼人のそばにしゃがみ込み、仰向けにさせた。
その顔は青白く、唇は紫色だ。
どう見ても無事じゃない。
「その人、どうしたんですか」
「大人しくさせるついでに保護したのよ」
お義姉さんは依頼人の胸に掌を当て、強く押した。
依頼人は何度か激しく咳き込むと、安らかに寝息を立て始めた。
「大丈夫。眠ってるだけよ。直に目を覚ますわ」
腕組みをしようとしたところで、腕がぬるぬるしていることに気付いた。
「うわあああ!」
血。
いつ付いたんだ。
「それくらいでうろたえないでくれる?
今、君が私の首を固めたときについたんでしょ」
(首――?)
彼女は立ち上がり、僕と向き合った。
喉の横が切れて、血が肩まで流れている。
血の染みは肩口まで達し、白いブラウスを無残に汚している。
「首を切られたのは、今月で二度目ね。
本気で私を殺しにかかってるわ。死なないけど」
彼女は迷惑そうに首を擦る。
傷はもう塞がっているようだ。
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