過去ログ - 女「人間やめたったwwwww」2
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5:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2012/07/12(木) 22:48:56.81 ID:Wldddmhko
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友好的だった僕と子猫の関係に亀裂がはいるということだろうか。
それは嫌だ。
あいつから母親を奪っておいて、その上敵対なんかしたくない。

「今は主導権をあなたが握ってるからいいようなものを。
 もし、もう一度人としての一線を越えたら、主従関係は逆転する」

「別に主従関係でなんか――」

僕は、あいつのご主人さまなんかじゃない。

「その体を使ってるのは、今は義弟よ。
 でも、主導権が逆転するってことは、表に出てる人格が子猫に移るということ」

「化け猫のような人間になるってことですか」

「人間のような化け猫かもね」

彼女は、短く鼻を鳴らした。
後悔しているらしかった。

「とにかく、この件に関しては、あなた達を前線には出さない。相手が悪いわ」

「でも俺、なにもできないのは嫌です。役立たずにはなりたくないです。
 志乃のこともあるし、正直犯人は倍返しくらいにして叩きのめしたい」

「役には立つわ。あなたは今までどおり、被害者や犯人の関係や、その背景のことを考えて、私に教えてくれればいい」

「それは、誰にでもできることだと――」

「いいえ。私にはできないことよ。協力してちょうだい。人間でしょ」

彼女の目が僕の目を覗きこむ。
脳まで焼きつきそうな視線だった。
熱いような、痛いような。
地獄とはどういうことだろう。

お義姉さんは、「少し眠るわ」と言って事務所に戻った。

(地獄の門番ねぇ……)

僕は全く語られない彼女の身の上について考えながら、休憩室の戸を開けた。




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