過去ログ - 女「人間やめたったwwwww」2
1- 20
99:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2012/09/13(木) 00:00:35.08 ID:T4GKVKxMo
103

触手に向かって垂直に手刀を叩きこむと、ぬめりとぐにっとした感触があった。
切れない。
左手でつかんで右手の爪を伸ばしてひっかくと、傷口から腐った卵みたいな粘液が溢れた。
思わず鼻を押さえる。
解放されたお義姉さんが庭に落下する。

駆け寄って抱き起こす。

「お義姉さん! しっかりしてください!」

「なんでここに――」

彼女の言葉が止まる。
僕の頭の上で視線が止まっている。
察したらしい。

「なんて馬鹿なことを――」

「俺だって何も考えてないわけじゃないです。
 何もなくしたくなかっただけです」

「そう。話は後ね」

説教してやる、と彼女は呟く。
生きててくれるなら、是非されたいもんだ。

「悪いけど、君を庇う余裕はないの。
 危ないと思ったら、私を置いて逃げなさい」

敵は僕を見つけたようだ。

「そうしない為にここに来たんです」

タコ足の先を僕に向けて、呼吸するように吸盤を動かす。
完全に敵と認識されたようだ。

「口だけでもうれしいわね――くるわ!」

お義姉さんが僕を突き飛ばす。
僕の立っていたところには、タコ足が深々と突き刺さっている。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
187Res/76.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice