過去ログ - 女「人間やめたったwwwww」2
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99:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2012/09/13(木) 00:00:35.08 ID:T4GKVKxMo
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触手に向かって垂直に手刀を叩きこむと、ぬめりとぐにっとした感触があった。
切れない。
左手でつかんで右手の爪を伸ばしてひっかくと、傷口から腐った卵みたいな粘液が溢れた。
思わず鼻を押さえる。
解放されたお義姉さんが庭に落下する。
駆け寄って抱き起こす。
「お義姉さん! しっかりしてください!」
「なんでここに――」
彼女の言葉が止まる。
僕の頭の上で視線が止まっている。
察したらしい。
「なんて馬鹿なことを――」
「俺だって何も考えてないわけじゃないです。
何もなくしたくなかっただけです」
「そう。話は後ね」
説教してやる、と彼女は呟く。
生きててくれるなら、是非されたいもんだ。
「悪いけど、君を庇う余裕はないの。
危ないと思ったら、私を置いて逃げなさい」
敵は僕を見つけたようだ。
「そうしない為にここに来たんです」
タコ足の先を僕に向けて、呼吸するように吸盤を動かす。
完全に敵と認識されたようだ。
「口だけでもうれしいわね――くるわ!」
お義姉さんが僕を突き飛ばす。
僕の立っていたところには、タコ足が深々と突き刺さっている。
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