過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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146: ◆6U1bthnhy6[sage]
2012/07/30(月) 21:00:28.93 ID:xF92xcFDO

「よ、ようおかえり・・・」

俺はギギギッと油の切れた人形のような動きで首を後ろに向けた。

「ええ、ただいま。で?もう一度聞くわ。なにをしていたのかしら?」
「た、珠希ちゃんとスキンシップ?」
「・・・アパートの廊下で?」
「か、帰ろうとしたら、珠希ちゃんが出てきちゃって・・・」
「へえ・・・そうなの珠希?」
「はい!」
「・・・嘘じゃないわね?」
「はい!姉さま」

黒猫の言葉に元気よく返事する珠希。

「ふぅん、そ」

珠希の言葉に、不承不承といった体で納得する黒猫。
やっべー!
間一髪だったよ今俺!
見られてたら完全にアウトだったよ!!
ありがとう珠希!

「おにぃちゃんにチューしてもらいました!」
「うおおおい!言っちゃうのかよ!?」

さっきお兄ちゃんと約束しただろ!?

「?・・・おねぇちゃんには言ってませんよ?」

頭にはてなを乗っけたまま珠希は、間違ってないよね?てな風情で聞いてきた。
あーそっかー、そうだよねー。
おねぇちゃんは日向であって、黒猫は姉さまだもんねー。
そっかそっかーあははは。

「・・・先輩?」
「はいぃ!!」
「・・・ちょっと・・・お話をしようかしら?」

やばい。
これ俺死んだね。
だって黒猫の目に・・・光彩がねーもん

「珠希は先に帰っていてちょうだい」
「はい姉さま」

ててててっと、出てきたときと同じように走り去ると、玄関に入る直前俺を振り返って珠希はこう言った。

「またですおにぃちゃん」

ほわんとした笑顔で手を振ると、パタンと扉を閉めた。
ふるふると手を振り返しながら、俺は心で呟いた。
珠希ちゃんごめん・・・。

「・・・さ、先輩?行きましょうか・・・?」

次は・・・ないかもしれん。

>>139に続く。


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