過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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186: ◆k4qYXRI5uY
2012/08/02(木) 16:53:17.66 ID:3hSDoCH60

「京介、あんた…」
「一応言っとくがな、おふくろ。これは俺のせいじゃないんだ」
「居たんなら返事ぐらいしなさいよ、それとほら、荷物片しといて」
「……へ?」

変だな、何故おふくろは平常運転なんだ? こんな事があったらおふくろの事だから「あ、あんたなんて事してんの! 桐乃の友達だけならともかく桐乃にまでそんな事させて!!」みたいなことを言い出すと思っていたんだが。

「ほら兄貴、お母さんがあぁ言ってるんだから手伝いなよ」
「そうですよ、お兄さん」
「はぁしっかりしろよな! なにボケっとしてんだよ!」

「へ?……へ?」

気がつくと、桐乃達も起き上がっている。
バカな。何時の間に?
それどころか、まるで何事も無かったかのように振舞っているではないか。
そう、まるでさっきまでの事は現実に無かったかのように。

……ちょっと待て。うん。ちょっと待とう。
ではなにか? 俺が今さっきまで体験していた事は夢か何かだというのか? あんなにリアリティがあったのに? 桐乃の髪の感覚も、何か柔らかいクッションの感覚も全部覚えているのに?

「いつまで寝惚けてんの、兄貴。さっさと手伝ってきなって!」

桐乃はそう言うと、俺の背中を思い切り叩いてきた。バチンと音をたてる。
痛い。

そうか、今さっきまでのは俺の夢だったのか。っていうか俺はなんて夢を見てしまったんだ。あやせたんはともかく何故桐乃や加奈子まであんな事になるんだ! 夢は心の奥の願望とか言うしもしかしてあの夢は俺の願望なのか!? い、いや、そんな事は無ぇ、断じて無ぇ!! あれだよ、エロゲのやりすぎだよ。多分桐乃から借りたエロゲのせいであんな夢を見たに違いない。

そうだ、そうに違いない。そう言う事にしとこう。

精神的に崩れそうになるが、なんとか誤魔化すと俺はこの件を忘却するためにおふくろの手伝いに向かった。

今日のご飯はなんだろなー。ニンジン玉ねぎジャガイモお肉にカレールー、ってまたカレーかよ!!









 ・・・・









晩御飯後。

晩御飯をご馳走になっていったあやせ達を見送る事になった。
おふくろの命令で。

昼間にあんな夢をみたせいで妙に気恥ずかしいが、それをなんとか押さえ込みながら一緒に歩く。

距離的に近いのはあやせの家なので、先にあやせの家に向かう。あやせは何故か先に加奈子の家に向かいたがっていたが、距離的に遠回りになると言うと渋々といった感じながらも諦めてくれた。

黙々と夜道を歩く。冷えた空気が気持ち良い。


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