過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
↓
1-
覧
板
20
336
:
◆YHxtVKAHbw
[sage saga]
2012/08/12(日) 17:51:13.19 ID:yJcfa9O4o
帰宅した俺は、着替えもそこそこにノーパソを起動させ、ブラウザを立ち上げた。
『「そーしゃるねっとわーきんぐさーびす」って知ってる?』
そう麻奈実は言っていた。
これってSNSの事だよな。
名前くらいなら聞いた事がある。
俺は『オタク SNS』で検索をかけて、表示されたページを物色し始める。
「あ、このサイトは紹介状がいるのか。桐乃だったらSNSに入りたいから紹介してと言えば応じてくれる友達はたくさんいるだろうけど、即座にオタクバレしちゃうよな。ここはボツっと……」
などなどの経緯を経て、紹介のいらないSNSサイトを発見する。
「桐乃に勧める前にどんなものか知っておいたほうがいいな。一応入ってみっか」
適当にハンドルネームやプロフィールを決めて登録。
問題は、ここに桐乃にぴったりのコミュニティがあるかだが。
アニメオタクなら桐乃と同年代もいるだろうが、エロゲーオタクとなったら十八歳以上の男が多いだろう。
そんな中に桐乃を放り込むわけにはいかない。
女の子だけのコミュニティはあるか……。
「あった!」
しかもメンバーでないと詳細は見れないけど『お茶会の誘い』というトピックまである。
麻奈実の言っていた「おふかい」つまりオフ会が近々催されるって事だよな?
まさに友達作りに打ってつけ、今の桐乃にぴったりじゃないか。
俺は意気揚揚と桐乃の部屋のドアをノックした。
ドアを開けた桐乃は俺を見て目を丸くする。
「なんで家の中なのにまだ制服なの?」
あ、結局着替えるの忘れてた。
「そんなことより──」
強引に話を変える。
「──お前の他にどんなオタクの人がいるか知りたくなってな。この前俺が持ちかけた人生相談の続きと思ってくれ。俺の見聞を広めるためってヤツ」
桐乃はさらに目を大きく見開く。
「この前話したじゃん? オタクの友達はいないって」
「だから、一緒に勉強しようぜ」
「勉強……?」
訝しげな目で俺を見る桐乃。
「借りたゲームを遊んでる片手間に面白そうなサイト見つけたんだ。どういうものなのか一緒に見てみようぜ」
桐乃の友達を作るために調べた、なんて言うのは押し付けがましいからな。
俺も知りたいというスタンスは崩さないように。
桐乃は首を傾げながらも俺を部屋に招き入れた。
そしてデスクトップを起動する。
俺はさっき見たばかりのSNSサイトの名前を告げる。
「桐乃に教わるばかりでなく、俺もオタクの事を知ろうと思ってここに登録してみたんだ。初心者向けのコミュニティとかあったら参加してみようと思ってな。生憎俺向けのコミュニティは見付からなかったんだけど、その代わり面白そうなのがあったんだ」
「どんなの?」
ここで桐乃が興味を持ってくれるかが勝負だ。
「『オタクっ娘あつまれー』ってコミュニティ。俺は男だからメンバーには入れないけど、さらっと見た限り参加してる女の子って中高生がメインで、お前と年齢的にも近いみたいだぞ?」
「へ、へぇ〜……」
口では平静を装ってるけど、満更では無さそうだな。
「まあ、入る入らないはおまえ自身の問題だし、ただちょっと面白そうだと思っただけだから」
俺はそう言うと「それじゃ邪魔したな」と告げて桐乃の部屋を後にした。
あとは桐乃が釣れるかどうかだが、表情を見る限り仕掛けは上々といった感じだな。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/800.47 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1342276525/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice