過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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414:あたしの兄貴がこんなに格好いいわけがない
2012/08/22(水) 13:54:52.09 ID:O5yT/DRs0
マジ、万死にあたいするっての!!
まぁ一応バッグの中身は拾おうとはしたわけだし……それに……。ってあたし何考えてんの!?
とにかく、世が世ならメテオインパクトものだケド。今回は許してあげる! きりりんのメルちゃんのように広い心に感謝しなさいよね!!

そんなことを考えているうちに友達との待ち合わせ場所に到着し、いつもみたいに少しおしゃべりしてから別れたのち、とあるお店へと足を運ぶ。
とあるお店って何かって? それはあたしたちにとっては桃源郷のような世界。
「デゥヘヘェ……ジュル」
口からこぼれ落ちそうになったものを舌でなめとる。
お店に入る前にブツを取り出す準備するためにバックをのぞくと無い。無い。何が無いって、例のブツに決まってんじゃん!
「な、なんで……?」
ついさっきまでとは一変して口からは言いいうのない焦燥感のこもった言の葉とともに、額からは冷や汗ががこぼれ落ちる。
思い当たる節は、玄関付近で兄貴とぶつかった時。そう、あの時、散らばった中身は、化粧品等でブツはバッグのなかにあると思い込んで一安心していた。
「ウソ……昔のギャルゲーやエロゲーじゃあるまいし」
現実を直視できず一人呟き、店前で周囲の視線も気にせずバッグの中身を一心不乱に探した。
ヤッパリ無いい……。あの時落としたんだ。
あたしがおとしたのは食パンみたいな炭水化物じゃないケド。んなベタな展開マジ普通ありえなくない!?
気がつけば、家に向けて全力で走りだしてた。
今思うと、モノクロのストライプのTに、ブラックのハーフスカート、パンプスで街を疾走する美少女は周囲にはどんな風に見えただろ?


パンプスとはいえ、陸上で鍛えあげた脚力のおかげでかなり早く家につけた。
玄関を開け、ただいまの挨拶をすますなりさんざん玄関探し回ったんだケド見当たらない、ブツがどこにも見当たらないワケ。
もうすぐ夕食の時間だというのにあたしは、何もできず立ち尽くしていると。
「……なぁ。なにやってんの?」
リビングのドアノブに手をかけ、首だけ振り返って兄貴が珍しく声をかけてくる。
ったくなんでよりにもよってこんな時に声かけてくるワケ?
いつもいつもタイミング最悪だし、今回のことといい新手の嫌がらせか何か!?
「………は?」
思わず睨みつけってしまう。
だって仕方なくない? あいつにぶつかんなきゃこんな事にならなかったワケだし。
「チッ、なんでもねえよ」




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