過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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あたしの兄貴がこんなに格好いいわけがない
2012/08/25(土) 03:43:48.63 ID:OgNoMljW0
「桐乃−−」
おもむろに立ち上がり
親指で自分の顔をグッと指さす京介。
「俺に任せろ」
あの顔だ。あの頃と何一つ変わってない。
あの日を境に、居なくなってしまった。
世界でたった一人、たった一人のかけがいのない
あたしの−−あたしの、だ、だい……だった
お兄ちゃんが確かにそこにいた。
その後あいつは、
まくし立てるように言いくるめ
あたしの返事もろくに聞かず。
1時間経ったら家に帰ってくるよう言い残すと
一人店を後にした。
「きょ、京介っ」
そして、あたしは家の縁側で聞き耳を立てるように
窓に張り付くようにもたれ掛かっている。
か、勘違いしないでよね!
別に、あいつのことが心配になって
コッソリお店から
あとをつけて来たとかじゃなくて……。
一方的だったけど、
一応あいつと約束したし。
ちゃんと一時間経ってから帰るつもりだったケド
家飛び出してきちゃって、
時計も携帯もないし体内時計で
家に帰ってみたら、その……。
まだ話の途中だったみたいで
縁側で待ってたの。
そしたら、あいつとおとうさんの声が
窓越しにちょっと聞こえてきて……。
それに! さっきから
だんだんあいつの声でかくなってきてるせいで
カーテン締め切ってんのに全部丸聞こえだし!
だから、その、そういうことだから!!
「……! 全部があって、初めてアイツなんだよ!
一つでもかけたら、アイツじゃなくなっちまうんだよっ!」
ホント、バカじゃん?
何熱く語っちゃってんのよ……あのバカ。
首筋も徐々に熱くなりだし呼吸が荒くなる。
そこで、あたしと呼応するかのように
あいつの語気もさらに荒くなる。
「イイか……! これを見て、
まだアイツの趣味をみとめねえってほざくんなら……!
桐乃の代わりに俺が親父をぶっ飛ばすぜ!?
何もしらねえくせに、チキトー言ってんじゃねえよ!」
そこから多少の言葉のやりとりはあったケド
耳に伝わってきた言の葉達が
脳とやりとりをかわすことわなかった。
あたしの思考は完全にストップした。
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