過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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529:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/08/29(水) 09:14:38.12 ID:vGCHjocIO
(麻奈実視点)

学校から帰るとおじいちゃんがいわおに絡んでいた。

「なあ、いわおー、教えてよー。」
「なんも教えることなんてねーって!」

おじいちゃんたら、まだあやせちゃんといわおが付き合い始めたと思ってるの?そんな訳ないじゃない、あやせちゃんはきょうちゃんが好きなんだよ?

「おじいちゃん!もうやめてあげなよ」
「麻奈実ー、お前妬いとるんじゃろ。きょうちゃんは据え膳食わなかったもんね」
「もう、何言ってるの!ぷんぷん!」
「はいはい、ごめんちゃい」

おじいちゃんはつまらなさそうに去っていった。

「ねーちゃん、助かったぜ!サンキュー」
「いわお、ちょっと待ちなさい」
「なに?」
「昨日、あやせちゃんと何があたの?」

今朝、あやせちゃんがいわおの部屋から出てくるの、見ちゃったんだよね。すごく名残惜しそうに、でも何かから逃げるようだったから。いわおとあやせちゃんの間に何かあったとは思わないけど・・・気になるじゃない?

「ね、ねーちゃん。信用してたなに」
「いや、おじいちゃんみたいなこと聞きたいんじゃなくて」

あやせちゃんがいわおに話しそうなこと。きっと私には話せないことなのだろう。きっときょうちゃんのことだ。

私がこれを聞く必要はないかも知れない。聞いてはいけないかもしれない。でも、昨日までのいわおの落ち込み方に関係があるのだとしたら。私はいわおの姉としてそれを知りたい。

「あやせちゃんから何を相談されたの?」

かまをかけてみる。いわおは『嘘』がすぐに顔に出るから分かりやすい。

「えっ!?なんのことかなねーちゃん」

図星だね。

「それってもしかしてきょうちゃんのこと?」
「何のことかなあ」
「あやせちゃんはきょうちゃんのこと好きなんだよね?」
「・・・」

やっぱりそうか。あやせちゃん、口ではきょうちゃんのこと厳しく言っていたけど、本当は大好きだったんだよね。

もし、そのことといわおが落ち込んでいたことが繋がるなら。

「いわおはあやせちゃんがきょうちゃんを好きなことを知ってたんだよね?」
「・・・」
「だけど、いわおもあやせちゃんのことが好きだった。違う?」
「・・・だとしたら何なんだよ。」

当たりだったみたいだけど・・・いわお、今日は口が堅いなあ。いつもなら「かぁー、抜けてるねーちゃんにもバレてんのかよー」ってあっさり口を割るハズなのに。あやせちゃんの秘密を守ってあげたいんだね。だったら、無理に聞き出すことはない。私はいわおとあやせちゃんを支えてあげたいだけなのだから。


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