過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
1- 20
530:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/08/29(水) 09:15:46.13 ID:vGCHjocIO
(ロック視点)

「お姉ちゃんの思い過ごしかも知れないけど、良かったら聞いてくれる?」

ねーちゃん、完璧に気付いてるな。でも、きっと深く聞いてくるつもりはないんだ。きっと俺たちを支えたいだけ。だから、こんなまわりくどい台詞で助けてくれようとする。

「ああ」

そんなねーちゃんの好意を無駄には出来ないよな。

「あやせちゃんがもしきょうちゃんのことを好きできょうちゃんに告白しても、きょうちゃんは優しいから、桐乃ちゃんとか前に付き合ってた彼女さんのことを気にして、あやせちゃんに気がないふりをすると思うのね」

その通りだよ。

「でもね、それはきょうちゃんの優しい『嘘』。あやせちゃんに対して中途半端にせずに、ハッキリ断った方があやせちゃんがむしろ傷付かなくて済むと思って、きょうちゃんが吐く『嘘』なんだよ」

そう・・・なのか?優しい『嘘』?いや、あんちゃんらしいのかも知れない。

「でも、きょうちゃんはあやせちゃんのことをスゴく大事にしてあげてるよ?桐乃ちゃんや前の彼女さんに負けないくらいに」

「だから、もしお姉ちゃんの思う通りだったらあやせちゃんにこう言ってあげて。きょうちゃんは絶対にあやせちゃんのことをみてくれているから。きょうちゃんはあやせちゃんのことを絶対好きになってくれるから、って」

ねーちゃんはあんちゃんのことが好きなハズだ。なのに、あやせのことをこんなにも思い遣れている。

「分かった」

ねーちゃんの言っていることが正しいって認めたような答えだけど、悟られちまってるんじゃ仕方がない。

「いわお、もう1つ話があるの」

なんだろう。

「いわお、お姉ちゃんさっきも言ったけど、お姉ちゃんもしかしたらあやせちゃんがきょうちゃんのことを好きだって知っちゃって、あやせちゃんのことを好きないわおが落ち込んでたんじゃないかなあって思っていて」

ねーちゃん、こんなに鋭かったっけ?それに、傷口を抉って塩をすり込むのはやめてくれ!

「でね、いわおはきっとあやせちゃんのことを好きでも、きょうちゃんとあやせちゃんの為に我慢しちゃうと思うんだ」

我慢?俺は、納得している・・・しているハズだ。

「あやせちゃんに昨日告白したっていうのはおじいちゃんの嘘なのかな?」

嘘、ではない。そこ以外の殆どは嘘だけどな!

「いわお。もし、告白したのに『あんちゃんのこと諦めるなよ』なんて言ってたら最悪だよ?」

・・・え?俺は最悪だったの。

「一度告白しておいて、頑張れよって言うのは格好良いけれど、された側からすると辛いと思う。だって、告白してくれた人のことが気になっちゃうもの」

そんなことはない。あやせは俺のことなんて眼中にないはずだ。あやせが俺のことで、悩む訳なんて、ない。

「だからね、いわお。もしあやせちゃんに言えてなかったら、ちゃんと自分とあやせちゃんがどうなりたいのかを伝えなさい。」

俺は・・・あやせとどうなりたいんだ?俺はあやせが好きで・・・でも、あやせとあんちゃんが付き合えるようにも応援した。俺は自分が何をしたいのか伝えきれていなかった。

「お姉ちゃん、『もしかして』の話を沢山しちゃったね。変な話をしてごめんね。」

いや、ねーちゃん。全部大当たりだよ。まるで見ていたかのようにな。

行ってくるよ、ねーちゃん。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/800.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice