過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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549:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/08/31(金) 16:24:29.09 ID:ZinZJKEIO
ひっ!なんか眼から光彩が・・・京介はいつもこんな思いをしていたってゆうの!?

「いわおの悪口は・・・例え桐乃でも許さない!」
「だあっ、あやせ、そんなに怒るなよ!俺がハゲだっていうのは間違っちゃないしさ」
「で、でも・・・」
「良いからって。桐乃ちゃんにちゃんと説明してなかった俺たちが悪いよ」
「うん・・・分かった、いわお」

あの、あやせを宥めた・・・だと?こ、こやつ出来る。思わず身構えてしまう。

「さ、さっきは失礼を言ってごめんなさい。でも、あやせの彼氏さんですよね?私、驚いちゃって」
「気にするなよ、桐乃ちゃん。それにしても、背えたっけえな。皆俺より背えたっけえのな。」

何を言っているんだろう、このチビは。初対面の人間に無礼だろう。私だったら絶対に初対面の人にそんな口の利き方しないね。あれ、なんで脳内に黒いのが浮かんでくるんだろう・・・

「あ、あのう、私、知らない方とそんなに親しくするつもりないんで。」

しれっと釘を刺す。あれ?みたいな顔すんなよ、チビ。

「あ、あはは。桐乃ちゃん、俺のこと忘れちゃった?ほら、俺だよ俺。田村いわお。田村麻奈実の弟だよ。」
「えーっ!」
「驚いた?」

彼がいわお君?ああ、全然昔と違うな。特に頭髪のあたりが。

「野球部入ったの?」
「だあっ、ちげえって!さ、さすがはあんちゃんの妹。切れ味が違うな」
「あの・・・いわお?」

心配そうな顔でこちらを伺うあやせ。うむ、完全に放置していた。

「ごめんな、あやせ。でもこうなったらハッキリ言わないとな」
「うん、そうだね。桐乃、嘘ついててごめんね。私達、付き合っているんだ。」

ほんのりと顔を赤らめるあやせ。なんというか「デレ」そのもの。

「あ、あやせ。あんた、兄貴に告白したんじゃないの?」
「そ、そうなんだけど・・・かくかくしかじかで・・・」
「ふうん、それでいわお君と付き合うことにした、と」

あのあやせが簡単に落ちすぎな気もするが・・・昔から京介2号のようだったいわお君があやせだけを見ればこれくらい出来るかもね。

それに、京介が私だけの京介だとしたら・・・最強じゃん。無敵じゃん。

京介の「あんな所」に惚れたあやせ。その点、いわお君なら京介に似ていると言えよう。

ただ、京介には無意識に女を囲う悪癖がある。あやせにしろ私にしろ、黒いのにしろそれをいつも気に揉んできた。

そこに京介並に私のことを、私ためだけに考えてくれる男が現れたと考えれば、あやせがコロッと落ちたというのもあり得る話ではあるのかも知れない。しかも失恋の直後を狙われているのである。その破壊力に耐えられなかったのであろう。

ただし、問題は「失恋直後」ということだ。失恋の傷にいわお君が忍び込んでいるだけだとしたら?あやせは騙されているだけかも知れない。

京介の周りからあやせがいなくなれば、私としては安心する。しかし、あやせは私の親友だ。彼女の心が惑わされているとしたら、私が目覚めさせなければいけない。

「で、あやせさ。兄貴のことはどう思ってるわけ?」
「お、お兄さんのこと・・・?」
「振られたにしても、変わり身早くない?なんか、あやせらしくないっていうかさ」
「そ、それは・・・そうかも知れないけど・・・」
「ハッキリして欲しいんだよね、私。兄貴だってあんたに告白されてさ、それなりに迷ったと思うよ?馬鹿だから、何言った知んないけどさ・・・兄貴、あやせのこと気にいってるし。その・・・なんていうか・・・」

「あたしの兄貴に告白しといて、なんでそんなのと付き合ってんのよ!あんた、私の兄貴のこと何だと思ってるの?」

言っていて思う。こんなブラコン妹なかなかいないよね。

「もしかして、あやせさ。兄貴に振られたショックでいわお君と付き合ってるだけじゃないよね?」


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