過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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575: ◆6U1bthnhy6[sage]
2012/09/01(土) 12:32:56.12 ID:FEwJ2EfDO
「・・・ち、近いうちに出ていくからさ・・・それで勘弁して・・・」

それだけ言うと桐乃は、立ち上がり無言のままリビングを出ていこうとする。
その背中が・・・あまりにも寂しそうで思わず声を掛ける。

「お、おい桐「まだ話は終わってねーよ」
「え?」

加奈子の言葉に振り返った桐乃。
その目尻にはうっすらと涙を浮かべていた。

「ったく、なに死にそうな顔してんだよ? 」
「え?だ・・・だって・・・」
「加奈子は別に怒ってねーよ」
「え?」
「むしろ・・・感謝してっくらいなんだよ」
「か、感謝って・・・」

桐乃が理解できないっといった顔で加奈子に問いただす。
その目を逸らすことなく見返しながら、加奈子は小さく笑った。

「あのときよ・・・あやせと瑠璃が京介と別れろって言ってきたとき、あたしゆったんだよね。『京介と別れるくらいなら、桐乃が地獄に落ちる方が100万倍マシだ!』って」
「!」

桐乃は驚いたように固まった。
が、それは知らなかったというより、加奈子が覚えていた事への驚きのように見えた。

「あれさ、マジに言った言葉なんだけどさ、そんでも桐乃、あんたに対してひどいこと言ったってずっと思ってた」

ほら加奈子ムキになると後先考えないし。
そういって加奈子は乾いた笑いをもらした。

「でもさ、桐乃あれ聞いた後でも加奈子に普通に接してきてくれたじゃん?大好きな京介を奪った・・・加奈子にさ」
「・・・加奈子・・・」
「それにかなみのことも。ほんとなら、京介寝取った女の子供なんて憎くてもしょうがないじゃん。でも桐乃は・・・京介の血が半分入っているとはいえ、かなみのこと溺愛してくれた」
「・・・」
「そんでなにより・・・かなみが生まれてからの3年間・・・あたしに京介を独占させてくれた」
「!!」
「・・・ありがとう、桐乃・・・」
「か・・なこ・・・」
「あたしは・・・加奈子はこの3年・・・ううん。つきあい始めからだから8年。京介の1番でいられた。1番じゃなきゃヤダッって気持ちを我慢してくれた・・・桐乃のおかげでな
「そ、それは・・・あ、あたりまえじゃん・・・」

ゆっくりと加奈子が首を振る。

「ううん。それは嘘。桐乃が認めなくても私は・・・加奈子は知っている。だからね桐乃?」
「・・・なに?」
「今度は加奈子が返す番」
「・・・え?」
「桐乃」
「ん。うん?」
「・・・京介を半分やんよ」
「・・・え?」
「京介と、子供作れよ」
「え?・・・えーっ!?」




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