過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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593: ◆6U1bthnhy6[sage saga]
2012/09/01(土) 22:55:58.43 ID:FEwJ2EfDO

「なんだ高坂。良い妹さんじゃないか?仲も良さそうだしよ」

・・・どこを見たらそう思えるんだろう?
あたしはこの部長と呼ばれた人に、呆れたような視線を送る。

「んなことないですよ」
「そうか?少なくとも妹さんの方は、お前のこと好きじゃねーの?」
「んなわけないじゃん!どこに目つけてんのよっ!?」
「桐乃っ!!」

兄貴に怒鳴られてはっと我に返る。
やば。
今あたし年上の人になんて口を・・・。

「・・・お前な・・・」
「あーいーっていーって高坂。気にしてねーって」

兄貴が怒りかけた瞬間、軽い調子の声がそれを止めてくれた。

「でも・・・」
「いーんだって。・・・悪かったな妹さん」
「え・・・あの、こ、こちらこそ・・・すいませんでした」

深々と頭を下げて謝意と感謝の意を示す。
今のは完全にこっちが悪いのに、先に謝られてしまった気まずさもあって。

「気にすんなって。それより・・・高坂、この子なんだろ?」

部長さんは振り返って兄貴にそう言った。
え?なに?あたし学校でなんか言われてんの!?

「・・・兄貴?」
「ええそうです」

兄貴はにこやかに答えながら、あたしに目を向けてこういった。

「桐乃、お礼ちゃんと言えよ?」
「へ?」
「実はこの人が、深夜販売のときチャリ貸してくれた人なんだ」
「・・・え?あのおにパンの時の?」
「おーやっぱそーかー!改めてよろしくな妹さん!」

部長さんはあたしの手を握ると大きく上下に振った。
無駄に背が高いせいで肩が痛い。

「・・・にしちゃあ高坂?全然元気じゃねーか?不治の病はどうした?」
「それあんたの妄想の中だけッスから」

あたしなんだと思われてるの!?
どーゆー設定それ!?

「いや、チャリ借りる時にちょっとな」
「ちょっ!言葉濁さずちゃんと教えなさいよ!?」
「まあ・・・いずれな」

よほど言いたくないのか、言葉巧みにのらりくらりとかわす兄貴。
むー、なんか気に食わない!

「ちょっと・・・」
「ああ!そういや赤城!お前の兄貴の所為で、俺とんでもない目に・・・」
「え?なにがですか?」
「お前あの日兄貴にガチホモゲーの深夜販売並ばせたろ!?」
「え、ええ・・・なぜそれを?」
「俺もいたからだよ!そんときに・・・」

あたしが食い下がろうとした瞬間、兄貴はせなちーに対して何やら話しかけてしまった。
言葉の様子を聞く限り、文句を言っているらしい。
矛先を失ってしまったあたしが所在なさげにしていると、

「はは。確かに災難だったからな」

部長さんが笑いながら一言呟いた。



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