過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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611:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/09/03(月) 06:04:31.07 ID:WPqF8HGIO
「何をやっているんですか?仕事も休んで、こんな所で・・・」
「お前こそ仕事は・・・ってかそれ寝間着だろ!それで町中ウロついてたのか?」

言われてみると恥ずかしいが、それどころではなかった。

「馬鹿!馬鹿馬鹿馬鹿!仕事なんて行ける訳ないじゃないですか!あんな、あんな紙突きつけられて!」
「そ、それの事だ。あやせ、俺・・・」
「私が貴方と離婚?寝言は寝て言いなさい、ばーか!私は、私は何があっても貴方を離さないんだから?」
「あ、あやせ?」
「2人で旅行に行こうって秘密で貯金もしてたんです!それに、まだ・・・あ、貴方の子どもも授かってません」

「まだ私は貴方とやりたいことが沢山あるんです。貴方といたいんです!貴方を、貴方を愛してるんです」

「貴方な為なら何だってします。仕事だって辞めて良い。貴方さえいてくれるなら。だから、お願い・・・」

「私を捨てないで・・・」

夫の胸にしがみついて懇願した。貴方を、貴方を幸せにしないと・・・彼女達との約束が果たせない。

「もう良いよ、あやせ」

「俺が馬鹿だった。お前と別れたいなんて、俺もこれっぽっちも思ってねえよ」
「えっ?」
「俺はさ。お前が俺に愛想尽かしたんじゃねえか。心配でさ。もし、そうなら・・・別れた方がお前の為だと思ってな」

全くこの人は・・・どこまで馬鹿で鈍感でお人好しなんだろう。

「もう、何処までも貴方は馬鹿です。なんでまだ・・・いえ、この先は次の時にとっておきます。」
「次?次なんてあんの?」
「貴方は信用出来ません」
「くっ・・・仲直りした矢先にこれかよ」

私たちは2人で家に帰り久しぶりのデートへ出かけた。これと行って特別なことはない、その時間が1番の幸せだった。

「なあ、あやせ」
「何ですか?貴方?」
「1日遅れだけどさ・・・祝わないか、結婚記念日」

夫の料理の腕前はなかなかのもので・・・久しぶりの2人の夕食はとても楽しかった。

その晩、父に連絡をし私は仕事の量を減らすことにした。週に1度は必ず夫と過ごす日を割きたかった。


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