過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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64: ◆6U1bthnhy6[sage]
2012/07/23(月) 12:18:49.03 ID:wy3PFF5DO

その後、見事第一志望に合格した俺は、一人暮らしを始める旨を親父に伝えた。
勿論、桐乃が監視役でくることも。
案外簡単に親父の許しは取れて、俺達は今引っ越しの準備をしている。
もっともいくつかの条件は付けられたのだが。
一つ、桐乃は週に2日は実家に帰ってくること。
一つ、部屋は親父が決めたところにすること。
一つ、家賃は基本親持ちだが、生活費は自分で工面すること(仕送り含む)
まあ実際これくらいならなんの制約でもない。
むしろ部屋を探す手間が省けて大助かりだ。
「兄貴ー、コレクション持ってっていい?」
「週に何日かは実家に戻るんだから、そのまま隠しとけ」
「えー?」
不満そうな声を上げながら、桐乃が渋々コレクションを押し入れへとしまいに行く。
「でもゲームは持ってっていいでしょ?」
「俺のPCにインストールしとけ。こないだ4Gの外付け買ったからそっちに」
極力持っていくものは少なくしておきたい。
そうでなくても桐乃の衣服だけですでにキャパオーバーなんだから。



「しかしお前も物好きだよなあ」
仕度も粗方片付いて、今は俺の部屋で寛いでいる。
仕事上がりの親父が車を回してくれれば、新生活の第一歩だ。
「え?な、なにが?」
缶コーヒーを飲みながらベッドに腰掛けていた桐乃が俺の言葉に反応する。
「ああ。俺と一緒に住むなんてさ、物好きだって言ったの」
「そ、そんなこと・・・」
言葉を濁しつつ、缶コーヒーへとまた向かう桐乃。
その顔が赤いのは照れくささと感謝かもしれない。
「ま、気持ちはわかるよ」
俺はこの間と同じことを言って、いすの背もたれに体重をかけた。
桐乃はチラチラとこちらを見ながらはにかむように笑っている。
まったく、そんなに嬉しいかね?
ま、嬉しいか。
「門限のない生活ってのは嬉しいよな」
「・・・・・・・・え?」
あれ?
一瞬桐乃の動きが止まったぞ?



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