過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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736:或る分岐点 秋美ルート  ◆ebJORrWVuo[sage saga]
2012/09/15(土) 13:12:04.34 ID:cRjnl64vP
「あたしが、キミの代わりに判断してあげるから」
「……何を?」
「キミが誰を好きで、そして誰が一番、キミの事を好きなのか」
「…………」
「そして三年後、七年後、キミが本当に今よりしっかりしてるか、見届けてあげる」

 …………。
 
「そいつは……頑張らねえとな」

 俺は、櫻井に背を向ける。
 迂闊にも、涙が出そうになってしまったからだ。
 嬉しかったのだ、単純に。見ていてくれるという事が。
 俺は……誰かに見ていてもらいたいのだ。
 認めてもらいたくて、頑張り続けているんだと思う。
 
 だから、見届けてくれるという言葉だけで、嬉しい。
 
 部屋のドアに手を掛ける。
 登校拒否児が学校に来てくれる。
 これでクラス委員としての仕事は終わりだ。
 
 だからここからはクラス委員としてじゃなく。
 俺を見届けてくれるという友人に対して。
 
「……これからも、一緒に行こうな」
「……うん」

 ……こうして、俺と秋美の物語は始まった。
 まずは小さなきっかけから。
 そして、積み重ねが始まって。
 
 三年後、七年後。
 そして、それから先。
 
 今はどうなるかなんてまるで分からないが。
 ただただ、その道が幸せに繋がってる事だけは、知っている。
 それは、今も、七年後も、変わらない。
 
 



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