過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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778: ◆odaAq0EgoE[sage saga]
2012/09/18(火) 00:27:39.37 ID:bENp5PQDO

「・・・あのよ櫻井?」
「な、なに?」
「お前・・・楽しくねーの?」
「なっ!?」

俺の言葉に櫻井は、心底慌てたように即座に返事を返してくる。

「た、楽しいよ!楽しいに決まってんじゃん!!じゃなきゃ登山なんてしない!高坂につきあって危険なトコに行ったりしない!それにさっきだって本当は、君にそのことを言おうとしたんだ!!超いい景色だって!感動したって!最高の気分だって!本当に・・・本当にありがとうって・・・!」
「じゃあいいじゃねーか」
「え?」

俺の言葉に櫻井は目を丸くする。
まったく、なんだってこいつはこう小難しく考えるかねえ。

「いいか?お前が心から楽しんでて、それ見て俺が満足してんだ」

他に何か必要か?
敢えておどけたような口調で言ってやる。

「・・・」

櫻井は、俺の言葉にしばし呆けたような表情を浮かべた後、

「ふ・・・あはははは」

それはそれは極上の、泣き笑いの笑顔を見せてくれたのだった。

「やっぱ君はバカだよ」
「うるせえ。自覚はあるからほっとけ」
「はあ・・・自覚のあるバカほど厄介なものはないねえ」
「自覚のないバカよりはマシだ」
「それって50・100じゃね?」
「倍も違うんだぞ?かなりの差じゃねーか」

そんな馬鹿な会話を交わしながら、俺たちはまた二人で笑いあった。
上の方からは、そろそろ俺たちの名前を呼ぶ声が聞こえ始めた。
さてさて、見つかるその間に、なんとか(特に麻奈実に)あまり怒られないようなうまい言い訳でも考えるとするかね・・・。

END


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