過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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◆odaAq0EgoE
[sage saga]
2012/09/19(水) 23:33:59.21 ID:39Jkz08DO
「あー泣き尽くしたー!」
夕焼けに染まる空。
あたしは大きく伸びをすると、そのまま大きく息をついた。
「超ーすっきりしたっ!」
ニッコリと笑いながらくるりと後ろを振り向く。
「高坂もすっきりした?」
「・・・なわけあるか・・・」
あたしの視線の先。
そこにはどんよりとした空気をまとった男がいた。
高坂京介。
あたしが告白して振られた男だ。
「なーんでさー?今まで胸につかえてたもんがなくなったんだろー?イヤッホーッ!きたこれーっ!なーんて叫んじゃってもいいくらいじゃない?」
「あのなあ・・・」
「ん?」
続く言葉はわかっている。
でも敢えてここは知らんふりを決め込む。
「なんですかご主人様?」
「それだよっ!!」
高坂はガバッと顔を上げると、どこぞの小学生探偵のようにあたしに指を突き付けてきた。
「てめえ!!あのゲーセンでとんでもないこと言いやがって!!」
「とんでもないこととは?」
あたしは口をω←こんなふうにして聞いてやる。
案の定高坂はこめかみに血管を浮かべながら不敵に笑いだした。
変わってないねーこういうとこ。
「・・・お前・・・泣いてるのを心配して近寄ってきた店員さんになんて言った?」
「『ご主人様があたしを捨てるっていうんです―』」
クネクネと体をよじらせながら、あたしは泣いてるふりをする。
「・・・てめえ、俺の社会的地位を失墜させる気か?」
「元からないじゃんそんなもん」
知んないけど。
「あの辺りは今でもちょくちょく行くんだよ!顔見知りも何人か居る中であんなこと言いやがって!!」
しかも大声で!
少し涙目になりながら高坂はもう一度あたしを指差してきた。
・・・ちょっぴりやり過ぎたかな?
「おまっ・・・あんなっ・・・ご主人様なんて・・・も、二度とないって・・・なんでまた・・・」
・・・あーちがう。
これあれだ。トラウマだ。
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