過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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865:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:17:38.20 ID:UgVSypyPo

「はっきりと言われたわけじゃないよ〜。赤城君は妹さんが大好きなんだって。
 それでね、……わたしは、その大好きな妹さんに何となく似ているって言われたんだよ」

麻奈実が男から告白されたんじゃねえかと思ったとき、俺は正直言ってかなり動揺した。
どんな野郎が麻奈実に告白なんかしやがったんだ、ふざけんじゃねえよって。
しかし、麻奈実の口から直に赤城の名を聞くと、不思議と落ち着きを取り戻していた。
もしかしたら、こんな日がいつか来るんじゃねえかとも思っていたんだ。

麻奈実の表情をそっと窺うと、彼女はあやしげな視線を俺に向けていた。
俺がどんな反応を示すか、どんな台詞を吐くのか期待している目だ。
麻奈実が俺に期待している台詞なんて、神様でもあるまいし分かるわけがねえ。

「麻奈実……その、あ、赤城のこと……どう思ってんだよ」

動揺を隠し切れない俺の声が麻奈実の耳に届くと、口元に微かに笑みがこぼれた。
俺をからかってんじゃねえだろうな、地味子のくせに。

「さっきも言ったけど、わたしが好きなのはきょうちゃんだけだよ。
 いつも一緒にいて……いつもわたしはきょうちゃんのことだけを見てた。
 きょうちゃんに追い付きたくて、きょうちゃんの後だけを追っかけてたんだよ。
 ……でもね……でも…………もう疲れちゃった」

俺が色恋に疎いって言っちまえばそれまでだけど、まさか麻奈実のヤツ……
いや、それはねえだろ。そもそも俺と麻奈実は、ガキの頃からの幼馴染じゃねえか。
黒猫と少しばかり仲が良いんで、やきもちを焼いてるだけかもしれねえけど。

「いつだったかきょうちゃん、わたしに言ったよね。
 見た目はあやせちゃんが好みだって。……でも、一番仲がいいのはわたしだって。
 わたしと一緒にいると楽だとも言ってくれたよね」


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