過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
1- 20
876:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/11(木) 23:25:22.93 ID:UgVSypyPo

「それじゃあこれは、わたしが預かって置きますね」

「ちょ、ちょっと待てっての、そりゃどういうことなんだよ!」

俺の悲痛な叫びにも拘らず、あやせは中身も見ずに封筒を手提げ袋の中に入れちまった。

「お兄さんがお金を持っていても、どうせロクなことに使わないじゃないですか。
 ですから、わたしがしっかりと預かっておくんです」

その後、いくら俺が頼み込んでもあやせは微笑むだけで、取り合ってはくれなかった。
あやせが持っている手提げ袋に、俺が無理やり手を突っ込むわけにもいかねえ。
何で俺はあやせにこんなにも弱いんだろう。

「あやせが将来結婚したら、おまえの旦那、すべておまえに財布を握られちまうんだろうな」

無駄な抵抗だと分かっちゃいるけど、皮肉のひとつも言ってやりてえじゃねえか。

「どう思おうとそれは勝手ですけど、……今のうちに練習だと思えばいいじゃないですか」

あやせが何を言ってんだか、全く分かんねーっての。
無茶苦茶な言い草に呆れ返る俺なんかにはお構いなく、あやせは急に立ち止まると、大きくため息を吐いた。
そして腕を組み、ブツブツと何か独り言(呪文?)を呟いていた。正直言って怖い。
どう見てもあやせのこの顔は、俺にとって不幸が訪れる前兆にしか見えない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/800.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice