過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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890: ◆k4qYXRI5uY
2012/10/20(土) 01:05:12.35 ID:HeVeLoH20
寂しい木と俺の初詣。










正月ぅぅぅ!!
はい来ました、来ましたよこれ。
リア充イベント。いっつも思うんだよなぁ、これ。俺に彼女がいたらなぁ、とか、はぁ 今年も彼女が出来る様に神に祈らねぇといけねぇのか、とか。
もう本当嫌になる。
だって彼女いないやつのイベントなんて婆ちゃん家に行ってコタツで餅とかミカンとか食うだけだろ!? もはやこんなのイベントでもなんでもないからね!?
俺だってやりたいんだよ、彼女に「はい、甘酒。二人で飲も?」とか「ねぇ、なんて祈った? 私はねぇ……来年も貴方と一緒に楽しく過ごせますようにって祈ったよ!」とかさぁ!!!! やりたいんだよ! でも出来ねぇんだよ!! 分かってくれよ神様!! 俺に彼女を作ってくれるか地球を滅ぼしてくれ!!

まぁそんな事を涙をボロボロ溢しながら思ってもどうにもならない事は分かってるんだけどね? でも分かっててもしょうがないんだ、この衝動は。本当に、しょうがないんだよ。
もう本当勘弁してくれよぉ、なんでこんな季節があんだよ。お年玉ももうこの歳で貰うのなんか気まずいだけだっつぅのによぉ。

時は正月当日。場所は自分の部屋。
俺はまたもや彼女無しで迎えてしまった正月に嘆き悲しんでいた。

「まぁ別に? 彼女がいても? ど〜せ二人で甘酒を飲んで間接キスだね〜とか言い合ったりとか? そ、そそそ、そんな甘甘な? 砂糖みたいな? 黒砂糖みたいな? やり取りをしたりするだけだし? 別にそこまで彼女が欲しいわけでもな……」

俺はそこまで言うとギリ…と歯軋りをした。
こんなのは嘘だ、本当はそんなイベントをやってみたい、彼女と間接キスをしたい。キャッキャウフフな事をしまくりたい。
そうさ、したいんだよ悪いかこの野郎!!

どうしても、心までは嘘をつけなかった俺は悲しみで地面をドコスカと叩き、咽び泣いた。
くそぉおお! なんで俺には彼女が居ないんだぁ!!

そうしていると、正月だというのに家のチャイムが鳴らされた。なんだ、どうしてこの家のチャイムが鳴るんだ。親父もお袋も家にいる。桐乃の配達物か? いや、あの桐乃が親父達にバレるような事をするとは思えねぇ。

そうすると桐乃の友達、っつう可能性が一番高いか? っていうか桐乃のやつ友達と初詣に行く気じゃねぇだろうな? そりゃ友達『も』なら許せるけど友達『と』だと俺は死んでも許さねぇからな。
俺だけ放置されて親父達と一緒なんて気まずくて死にそうになるわ。

なんて最悪のパターンを考えて俺が恐怖を覚えていると、やはり桐乃の客らしく、桐乃の部屋が開く音が聞こえた。
気になったのでちょっと涙目になりながらも、俺も玄関に向かった。



   ・・・・






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