過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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898: ◆k4qYXRI5uY
2012/10/20(土) 01:10:19.28 ID:HeVeLoH20

「なぁ、桐乃」
「な、なによ」

兄貴の顔が急に近づいてきて、あたしは鼓動が早まるのを感じた。
顔が熱い。

「もう一つ別の飴も買ってきてんだけどさ、半分ずつ食べねぇ?」
「は、半分こ!?」

そ、それは結果的に間接キスになるんじゃ!?

「おう、食べた事無いし、食べてみたかったからこんなの買ってきちまった」

そう言うと兄貴は「にしし」と笑って背中からりんご飴より一回り小さい、赤い飴を取り出した。

「その名も、いちご飴!」

確かに。別段珍しくは無いけれど、やはりりんご飴の方が知名度が高いし大きかったのでそちらしか食べた事は無かった。なのでいちご飴は食べた事が無い。
だ、だから。そう、だから。あたしもきょ、興味があるから、そう、一度食べてみたいから。だから仕方なく、そう、し、ししし、仕方なく兄貴と間接キス!!!!!!。

「っておい桐乃!? 何でそんなにフラッフラになってんだ!?」
「う、うっさい!! 仕方なく、果てしなく遺憾だけど仕方なく半分こしてあげるから感謝しなさい!!!」
「お……おう?」

そう言って、フラフラする頭をなんとか働かして今からどうするべきかを考える。結論、今はとにかくりんご飴を半分消費する事に専念すべし。

「き、桐乃、本当に大丈夫か?」
「うるさい、あたしのどこが変だってのよ? 健康過ぎるぐらい健康だっての」
「いや、健康な人が足をフラフラさせて顔を真っ赤にながら一生懸命りんご飴を舐めるかと聞かれると、俺は楽勝で首を横に振るぞ?」
「もう、なんでも良いから早くあんたも飴食べなさいよ」

兄貴があたしを心配してくるが、構わず食べるのを促した。

「あ、あぁ、まぁそりゃ食うけどよ」

兄貴はそう言うと、いちご飴をパクリとくわえる。
ぶぅぅぅっ!!

あたしは思わず咽てしまった。
まさか舐めるのではなくくわえてくるとは、予想外すぎた。


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