過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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◆odaAq0EgoE
[sage]
2012/10/24(水) 09:27:25.36 ID:O31naqlDO
「・・・暑いー・・・」
それでもそういう俺に桐乃が呆れたような顔を見せる。
「あーもう、しかたないなあ・・・」
呆れたように呟いて、桐乃は右手だけ俺から離すと、なにやら枕元に手を伸ばして何かをイジッた。
ピッピッと、機械音が聞こえてきて、それからブオーッとコンプレッサーの回る音が低く響いた。
幾ばくも経たないうちに、冷たい風がひんやりと体を撫でていく。
あまりの心地好さに、俺は小さく溜息を吐いた。
あー気持ちええ・・・ええっ!?
思わずガバッと起き上がる。
驚愕と共に。
「ちょ・・っと待て・・・桐乃?」
「ん?なに?」
「・・・エアコン・・・壊れてるんじゃ?」
「ああ。あれ、嘘」
「はあ!?」
あっけらかんと言う目の前の妹に、俺は思いっきり素っ頓狂な声をあげた。
「あたしエアコンて苦手なの。冷えすぎると関節痛いんだよね」
デリケートだから。
そしてニッコリ笑ったりして。
「でも、暑い中抱き合うってのもなかなかいいもんだよね?互いの汗が混ざり合うっていうの?京介の匂いが・・・あれ?京介?どうかした?」
気がつけば、俺は俯いたままプルプルと体を震わせていた。
そんな俺を、ひょいっと桐乃が覗き込む。
「泣いてんの?」
「泣くか!この・・・このド・変態っ!!」
「うん。だから?」
「・・・」
窓から差し込む日差しは強く、午後に差し掛かってもまだまだ暑くなりそうだった。
そんなある休日の昼下がり。
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