過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.13
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999:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/11/02(金) 02:03:40.50 ID:7vI2ZR7Wo

「お兄さんが怒られて済むならそれでいいじゃないですか」

「おまえが言ってること、俺にはさっぱりわからねえんだけど……」

「つまりこういうことです。……お兄さんが怒られても、わたしにはまったく関係がないっていうことです」

ふざけるのも大概にしろと怒鳴りたいところだが、スコップを手にしたあやせに迂闊なことはいえない。
下手すりゃそのスコップで殴られ、あやせが今掘っている穴がそのまま俺の墓穴にならないともかぎらねえ。
こういうときは俺が大人になるというか、下手に出るしかあるまい。

「なにがあったか知らねえけど、あやせは今、穴を掘りたくてしかたがねえんだよな?」

「別に、わたしはそんなこと一言も言ってませんけど」

俺の訊き方がまずかったんだろうか? 会話がまるっきり成立しやしねえ。
まあ、あやせに関して言えばこんなもんかもしれねえけど、とにかく穴が掘りたいわけじゃねえようだ。
じゃあ一体なんなんだってことになるが。

「あやせ、すまなかった。俺の言い方がまずかったみたいだな」

「そうですね。言いたいことがあるのならはっきりと仰ってください」

「……あやせがなんで穴を掘ってるのか俺にはわからないんで、申し訳ないが理由を教えてくれねえか?」

「初めからそう言えばいいんですよ」

「ああそうかよ! そりゃあどういたしまして、俺は馬鹿だからな」


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