過去ログ - 涅マユリ「椎名・・・まゆり・・・?」
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2012/07/15(日) 22:39:41.32 ID:wfeHqJsC0
岡部はクリスとともに近くの公園にいた。蒸し暑い日差しの中、木陰が心地よい。
クリス「彼女が・・・男・・・。」
唖然とした様子でクリスは呟いた。
涅マユリ「なるほどね。過去へメッセージを送り生まれてくる子供の性別を変えた・・・と。確かに不可能では無いネ。もともと性別を決めるのは性染色体だ。理論上は男も女も、生まれてくる確率は2分の1。だがそう簡単に…」
岡部「だが事実だ。」
マユリは一瞬たじろいだ。その言葉が自分に向けられたと思ったからだ。もちろんそんなハズはなく、その言葉はクリスに向けられたものだった。
岡部「とにかく、まゆりを助けるためには、ルカ子を元に戻さなきゃならない。」
もちろん岡部はルカ子の母親に送ったメールの内容を知っている。だが・・・
岡部「だが俺はルカ子の母親のポケベルの番号を知らない。」
岡部「・・・それに、小細工を弄するより真実を告げた方がまだ誠意はある。」
クリス「その誠意の結果、ルカ子ちゃんを泣かせちゃったわけでしょ。」
涅マユリ「ふん。随分と自分勝手な誠意じゃないかネ。」
自分に似合わないその言葉も宙に舞う。
クリス「でもそれ恋愛フラグが立ったんじゃない?」
岡部が気恥ずかしさからか、あせっている様子をみせる。
涅マユリ「恋愛など、生殖のためのお相手探しじゃないかネ。くだらないことだヨ。」
そんな揶揄も、届かない。
涅マユリ「ネムは・・・まだか・・・。」
この言葉は、届いて欲しい。こんなことを思ったのはいつ以来か。
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