過去ログ - まどか「ほむらちゃんはわたしのこと、殺せるの?」
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116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/07/31(火) 02:35:49.26 ID:UqGSsQeao

ここであらかじめ説明しておきたいのだが、私は別に怪しいクスリなんて使ってはいない。
現実逃避する癖はあるが幻覚は見ないし、視覚も正常。精神状態もきわめて良好だ。
頭がおかしいなんてことはないし、ヘンなフィルターや魔法を掛けられたなんてこともない。
その上で、もう一度私は、目の前で起こったその現象を言葉にしてみようと思う。

上条恭介の左手の甲がぱかっと二つに割れた。

そりゃもう、ぱかっと。ぱっくんフラワーが口を開けるかのようにぱっくりと、否ぱかっと。

そして中から六本ほどのロボットアーム――おそらく金属製――が飛び出してきた。

六本のアームは互いの先端を弄り始め、どこからか持ってきた金属をくっつけてさらに数を増やし始める。
六本が十二本になり、十二本が二十四本になり、二十四本が四十八本に、そしてそれがさらに……。
そうやって三桁近くまで増殖したアームは、今度は何本かのアームを集中的に改造し始めた。
そして、瞬く間にその何本かのアームの先端が改造される。

あるアームはどこからか持ってきた木を使用したヴァイオリンの本体に。
あるアームはそのヴァイオリンに見合う立派な弓に。

またあるアームは巨大なグランドピアノに。

またあるアームは荘厳な音を奏でるパイプオルガンに。

あるアームはトランペットに、あるアームはチェロに、あるアームはタンバリンに、あるアームはピッコロに。
あるアームはトライアングルに、あるアームはクラリネットに、あるアームはカスタネットに、あるアームはシンバルに。
あるアームは指揮棒に、あるアームは楽譜に、あるアームはフルートに、あるアームはオーボエに。
あるアームはトロンボーンに、あるアームはホルンに、あるアームはファゴットに、あるアームはヴィオラに。

その他私の知らない多種多様な楽器が、上条恭介の左手の甲から生える数十本のロボットアームに接続されている。
調べてみると、上条恭介の左手からロボットアームの一番端まで実に30メートル以上あった。

なんだこれ。

なんだこれ?



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