5: ◆0WipXNi8qk[saga]
2012/07/15(日) 18:20:23.75 ID:arZspdAto
「理科がいないと(課題が)ダメなんだ」
俺は正直に言うことにした。
実際理系の問題は所々分からない問題もあり、理科がいなかったらかなり厳しかっただろう。
しかし。
小鳩がなんか凄く泣きそうな顔をしている。
理科がなんか凄く嬉しそうな顔をしている。
そして。
「あんちゃんのあほーっ!!!!!」
小鳩は全力でそう叫ぶと、自分の部屋へ走って行ってしまった。
俺はそれにただただ呆然とする。反抗期だろうか。
そして理科は、
「せ、先輩、確かに理科的にはとても嬉しかったですけど、妹さんの前であんなにハッキリ……///」
などと頬を染めている。
意味不明だ。いったい何がどうしたんだ。
「えっと……なぁ理科?」
「は、はい///」
「俺、何か変なこと言ったか?」
「変だなんてとんでもないです! 理科は凄く嬉しかったです……///」
俺は首を傾げる。
そんなに理科が嬉しがるような事を言ったか?
「ち、ちなみに、俺の何の言葉がそんなに嬉しかったんだ?」
「もう先輩、分かってるくせにぃ! 『理科がいないとダメなんだ(キリッ』って言葉ですよ!」
「……あー、そ、それか。まさかそこまで嬉しいとは思わなかった。でも、何で小鳩はあんなに怒ったんだ?」
「そりゃ、大好きなお兄さんが他の女に取られるっていうのは辛いでしょう。先輩の妹さん、なかなかのブラコンですね!」
「はは、俺がお前に取られるってそんな事思ったのかよ。俺はただ『理科がいないと“課題が”ダメだ』って言っただけなのに」
俺はちょっと苦笑する。
「 は!? 」
今度は理科がブチギレた。
一体何なんだ……。
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