過去ログ - 春香「あれ、なんですかこの『弓と矢』?」
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『ブルー・バードは空へ飛ぶ』そのA
[saga]
2012/11/12(月) 22:38:28.30 ID:rV6R5Epio
次の日、千早が事務所に顔を出すことはなかった。
事務所の中に、その日に彼女が何をしていたのかを知る者は、彼女以外には誰もいない。だが、彼女にとっては必要な事で、決して無駄ではないことだったのだろう。
そして…
P「いい顔になったな、千早」
無断欠席に頭を下げる千早に、プロデューサーは何があったのか詳しくは聞かず、そう言った。
何も連絡を入れなかったことだけに注意をすると、彼はすぐに仕事に移ろうとしていた。
千早の表情には、もう焦りも不安も残ってはいない。そのことを理解した彼の目には、再び情熱の火が灯っていた。
彼が最初に持ってきたのはオーディション。内容は彼女の望んでいた歌の仕事。当たり前のように、千早はそのオーディションに合格する。
千早も、プロデューサーも、差して驚きはしなかった。プロデューサーが賛辞の言葉を送ると、千早は礼を返し、当たり前のように収録に向かっていった。
色眼鏡を外してみれば、プロデューサーは新米という事もあり物足りない部分はあったが…とても一生懸命な男で、アイドルのことを第一に考えてくれる人間であった。
彼はいつでも千早のことを信頼してくれていて、そのことがわかると、千早もだんだんとその信頼に応えたいと思うようになる。そしてやがて彼女自身も、彼のことを信頼するようになった。
そうなったら、元々実力はあったのだ。千早はもう止まらない。
一つの仕事を完璧にこなすと、プロデューサーがすぐ次の仕事を持ってきて、それもまた、次々と成功させていく。
歯車がピタリと噛み合ったような手応えを…千早も、プロデューサーも感じていた。
歌う機会も増え、彼女は世間に向けてその美しい歌声を披露していく。そうしているうちに、やがて彼女の名は世間に知れ渡るようになった。
こうして如月千早は、トップアイドルの一人となったのである。
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