過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」
↓
1-
覧
板
20
162
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/07/21(土) 21:41:52.09 ID:Z9sf+Ial0
何故お前らはそんなに優しいのか
今日も投下します
163
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/07/21(土) 21:42:29.87 ID:Z9sf+Ial0
・
・
以下略
164
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/07/21(土) 21:43:11.02 ID:Z9sf+Ial0
「それから……どうなったの?」
こんな知らない場所にいるのだから、気絶させられて連れ去られたのだろうか。
状況を理解してきたところで、外からコンコン、とドアをノックする音が聞こえてきた。
以下略
165
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/07/21(土) 21:43:52.21 ID:Z9sf+Ial0
「まず最初に言っておきますが、私たちは貴女に危害を加えるつもりは超ありません。
私個人としても一般人の貴女を利用するのはわずかばかりの良心が超痛みます」
あれだけ強引に誘拐しておいて、この少女は危害は加えないという。
佐天からしてみれば危害を加えられないのはありがたいのだが、では何のために攫われたのか。
以下略
166
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/07/21(土) 21:44:18.73 ID:Z9sf+Ial0
「あ、ありがとう」
絹旗は一瞬何を言われたのか分からない、といった表情をしていたが、すぐにクスッと笑った。
嘲笑したわけではない。佐天を馬鹿にしたような笑みではない、素直な笑みだった。
以下略
167
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/07/21(土) 21:45:13.14 ID:Z9sf+Ial0
絹旗に言われて佐天は自分でも驚くほど冷静でいることに気付いた。
たしかにこの少女の言う通り、もっと取り乱してもいいはずだ。こういった状況に慣れているわけでもないのだ。
スキルアウトに絡まれた時のほうがよっぽど動揺していた気がする。
「多分……あなたが悪人には見えないから、かな」
以下略
168
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/07/21(土) 21:45:50.03 ID:Z9sf+Ial0
「……だとしたらそれは貴女の超勘違いってやつですよ。たしかに一般人はあまり巻き込みたくないと思ってはいますが、それだけです。
私はただのクソッタレですよ。人を超殺したことも一度や二度じゃない。もともとそういう屑野郎が超集まるところなんですよ」
佐天はギクッとした。目の前の少女はどう見ても自分と同じくらいの年齢だ。
そんな彼女は何度も人を殺した経験があるという。一体どうしてそんなことになってしまったのか。
以下略
169
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/07/21(土) 21:46:50.80 ID:Z9sf+Ial0
踏み込んだ質問には答えない。予想通りといえば予想通りであったが、なんとなく佐天は慣れていると感じた。
この少女はこういった行為を過去にもしたことがあるのだろうか。殺人まで経験してるくらいだ。
佐天は少し質問を変えた。個人的に少し気になっていることがあった。
「じゃあ質問を変えるね。あなたは能力者なの?」
以下略
170
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/07/21(土) 21:47:36.37 ID:Z9sf+Ial0
なんて恐ろしい世界なんだろう、と佐天は思った。
何故この少女がそこまで堕ちたのかは分からない。だが、絹旗は「望んだわけじゃない」と言った。
もしかしたら、望まぬ大きな力が発現したばかりにそんな世界に堕ちてしまったのかもしれない。
もし絹旗が自分のように無能力者だったらどうなっていただろう、と考える。
佐天は絹旗の住むような『闇』について何も知らない。無能力者でも関係なく堕ちる者は堕ちるのかもしれない。
以下略
171
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/07/21(土) 21:48:20.38 ID:Z9sf+Ial0
もし、絹旗が無能力者だったらどうなっただろう?
もし、そのリーダーが超能力者じゃなかったら?
もし、自分が超能力者だったら自分もここまで堕ちていただろうか?
もし、もし、もし。
以下略
172
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/07/21(土) 21:52:14.63 ID:Z9sf+Ial0
力があるのとないのと、どちらが幸せなのだろう?
佐天は無能力者だが、普通に学校に通い、普通に友達を作り、普通に生活を送っている。。
日常生活で無能力者だからといって特別不便があるわけでもない。
つい自虐的になってしまうことと、スキルアウト等に絡まれた時に身を守る方法がないくらいだろう。
だが、前者は自分の気持ちの持ちようの問題だし、無能力者なんて珍しくもない。なにせ学園都市の学生の六割が無能力者なのだ。
以下略
1002Res/474.96 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1342448219/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice