過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/17(火) 00:38:44.70 ID:JmGF+Vf80
「……物質生成(マテリアクリエイト)。大能力者(レベル4)だ」

とりあえずそれっぽい能力を言ってみた。
実際当たらずとも遠からず、といったところか。生み出す物質がこの世界にあるかないかの違いはあるが。

学園都市第二位の超能力者、垣根帝督の有する本当の能力は『未元物質(ダークマター)』。
この世界には存在しない素粒子を生み出し、操作する能力。
これを使えば物理法則全般を塗り替えることが可能、という恐ろしいシロモノだ。

「大能力者だなんて…… 上条さんにはとんと縁がないですよ。
でも能力で防いだって言っても何があるかわからないし、やっぱり病院に行きましょう」

「そうですよ垣根さん。今は大丈夫でも、後々問題が出てくる、なんてこともあるんですよ。私が悪いんだし、私もついていきます」

「だーから大丈夫だってさっきから何度も何度も……あークソ」

思わず垣根は頭を抱えそうになる。
なにか思惑があるわけでもなく、純粋に人を心配しているのがビシビシ伝わる。
これだから『表』の人間は…… と思うが『表』の人間がみんながみんな「こう」なわけではないだろう。
大抵の人間は相手が無事だと分かればそそくさと逃げるように立ち去るのではないか。
誰だって問題は起こしたくないし、面倒ごとには関わりたくない。

ところがこの二人はその「大抵の人間」には含まれないらしく、頭を縦にふるまで諦めない気がする。
それどころか力ずくでも連れて行くぞ、的なオーラまで出ているような気までする。
なので垣根は、

「はいはい分かりました、病院に行きますゥ。これで満足かオラ」

おとなしく折れることにした。

「分かってくれましたか、良かった。じゃあ行きましょう」

「いや、一人でいいんだが」

「何言ってるんですか、私たちもついていきますよ」

「……もう勝手にしやがれ」

はぁ、と垣根は大きなため息をつくのだった。


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