過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」
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[saga]
2012/07/16(月) 23:17:52.50 ID:3Kis9j990
序章 ハジマリ Encounter.
「超電磁砲(レールガン)の観察、ねえ…」
質素なソファに腰掛けている茶髪に整った顔立ち、ホスト風の服装をした少年―――垣根帝督は気だるそうにつぶやいた。
ここは学園都市の暗部組織のひとつである『スクール』のとあるアジトだ。
第三学区にあるとある高層ビルの一二階。かなりグレードの高い人が利用するホテルで、プール等の屋内用レジャーなら一通り揃っている。
今『スクール』がいるのは、年間契約で借り切っているその中でも特に高価な一室だ。
部屋は非常に広く、三LDKは軽く超えている。
豪華な装飾のなされた机の上にはなにかの書類が積まれている。
そのどれもが一枚でも一般人が目を通せば、それだけで「処分」の対象となる重要なものだ。
データではなく紙というアナログなものを媒体としているのは、クラッキング対策のためだ。
この学園都市には様々な能力者がいて、中にはクラッキングにも使える能力も存在する。そこであえてアナログを用いることで、データの流出を防いでいるのだ。
重要なデータは全て紙に記され、『スクール』のリーダーである垣根へ届けられる。そして垣根がそれを記憶し終えると、ただちに焼却処分されるのだ。
無論膨大なデータの数々を短時間で全て暗記するなど到底できたものではない。しかし学園都市第二位の頭脳はそれを可能にする。
こうすることでデータ流出の可能性を潰し、かつ重要なデータは垣根だけが知ることで他の構成員が拷問・精神感応(テレパス)にかけられても漏れることもなくなくなるという仕組みだ。
ちなみにこのシステムは『スクール』独自のものだ。
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