過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」
1- 20
579: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/08/26(日) 16:52:44.48 ID:FB3Gv2890
彼女はスカートのポケットからゲームセンターで使われるようなコインを三枚ほど取り出した。
超電磁砲を使う際に彼女が好んで弾体とするものだ。
それを磁力を用いて浮かせ、目当ての本のページの間に滑り込ませる。
続けて滑り込ませたコインに再度磁力をかけ、手元へと引き寄せる。
するとコインに引っ張られ、本も一緒に手繰り寄せられた。
以下略



580: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/08/26(日) 16:53:13.90 ID:FB3Gv2890
「異議ありだ!!」

思わず叫ぶ垣根。
あたりにいた客たちが何事かと垣根たちの方を見つめる。
美琴もその声に気付いたようだが、それが垣根であるとまでは分かっていないらしい。
以下略



581: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/08/26(日) 16:53:56.16 ID:FB3Gv2890





以下略



582: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/08/26(日) 16:55:10.74 ID:FB3Gv2890
美琴、墓穴を掘る。
垣根の依頼自体には何も問題はないのだ。
ニヤニヤしながら白々しくそう言う垣根。

「な、なんでもないわよ!!」
以下略



583: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/08/26(日) 16:55:48.20 ID:FB3Gv2890


彼らは当初の目的通り二階へやって来ていた。
ここは主に受験用の参考書や赤本などが売られているフロアだ。
上条には全く無縁のフロアである。
以下略



584: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/08/26(日) 16:57:36.45 ID:FB3Gv2890
教科書自体はあっさりと見つかり、会計を済ませたところで垣根と美琴が上条を呼んだ。
彼らは何冊かの参考書を手に取り、何事か話している。

「はいはい、一体なんでせう?」

以下略



585: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/08/26(日) 16:58:15.22 ID:FB3Gv2890
「今さらなのは分かってるけど、少しでも努力しなさいよ。
補修受けたくないでしょ?」

美琴が持っているのは垣根のと同じシリーズのもので、タイトルは『無能力者じゃちょっとキツい!? 数学基本編』。
突っ込みどころの多いタイトルだ。
以下略



586: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/08/26(日) 16:59:10.02 ID:FB3Gv2890
「意味が分からん……」

「大能力者ならやる必要なしって売る気あんのか?」

「超能力者用はないのね……何故か残念だわ。」
以下略



587: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/08/26(日) 16:59:38.53 ID:FB3Gv2890
「流石にそれは情けないわよ……
そうね、とりあえず英語だけでもやりなさい」

「なんで英語なんだ?」

以下略



588: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/08/26(日) 17:00:14.70 ID:FB3Gv2890
美琴は上条に単語帳を手渡し、そう言った。
上条当麻は律儀な男である。女の子に奢られるという行為を良しとしないだろう。
そこで美琴が考えたのが、この代償行為である。
代金代わりにそれをやれ。普通ならこんなことを言ってもあまり効果は見込めないだろうが、相手は上条である。
繰り返すが、彼は律儀な男である。多少言われていることがむちゃくちゃであろうと、応えようとするだろう。
以下略



589: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/08/26(日) 17:01:10.67 ID:FB3Gv2890
美琴の問いに二人は首を横に振った。
意外と長時間ここにいたようで、時間を確認してみるとおよそ五時三〇分。
今から帰れば完全下校時刻丁度に帰宅、という時間だ。
三人は『Water William』を後にし、それぞれ解散した。
上条はスーパーの特売に行くといってどこかへ走り去っていった。
以下略



1002Res/474.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice