過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/09/01(土) 23:29:45.49 ID:Yxuein120
彼が優先したのは美琴の問題ではなく侵入者の方だった。
無論、前者についてもいずれケリをつける。だが後者はタイムリミットがあるかもしれないのだ。
冥土帰しが言っていた通り、今は妹達に影響はないがこれからどうなるかは分からない。
従って一方通行は侵入者を見つけ出すべく行動を始めたのだが……
何をすればいいか全く分からなかった。
以下略
659
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/09/01(土) 23:30:29.27 ID:Yxuein120
学園都市上層部が絡んでいることは間違いない。
そこで一方通行は第一位の頭脳を活かし、クラッキングを試みた。
相当に深いところまで探りを入れた。
だが出てくるのは彼にとってどうでもいい情報ばかり。それにしたって機密レベルは最高クラスのものばかりなのだが。
どうやら彼の求めている情報は最上位機密らしく、どうやっても出てはこなかった。
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660
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/09/01(土) 23:31:17.94 ID:Yxuein120
もう一つ、芳川桔梗に意見を求めるという選択肢。
芳川はあれでいて優秀な科学者だ。
『絶対能力進化計画』にも関わり、何より妹達の最終ロットである最終信号(ラストオーダー)に関する知識を持っている。
だが一方通行はこれも却下した。
以下略
661
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/09/01(土) 23:32:34.86 ID:Yxuein120
しかしこうなるともう何をすればいいか分からなかった。
とっかかりとなる情報すらないのだ。
そこで一方通行がとった行動が『絶対能力進化計画』時の研究所を回る、というものだった。
『実験』時にそのほとんどが美琴によって破壊されたが、一基だけ破壊されていない。
そしてその後『実験』を行う研究所は、引継ぎ先として計一八三施設にまで拡大した。
以下略
662
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/09/01(土) 23:33:11.82 ID:Yxuein120
(だが他に当てが……というよりやることがねェンだよなァ。
とりあえず今日の分は消化しとくか。それ以降は何か考えねェとマズイな)
一方通行は二日前から施設回りを行っているが、予想通りというべきか収穫はゼロだ。
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663
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/09/01(土) 23:33:53.70 ID:Yxuein120
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/09/01(土) 23:34:24.34 ID:Yxuein120
今一方通行は目的の施設、バイオ医研細胞研究所の中にいた。
かつて『絶対能力進化計画』を裏で行い、表向きには細胞の研究所を装っていた施設。
やはり放置されて時間が経っているせいであたりは埃だらけだった。
少し歩くだけで埃が舞い上がり、肺に悪そうなところだ。
制御室のような部屋にたどり着いた彼はそこにあるコンピュータを立ち上げる。
以下略
665
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/09/01(土) 23:35:23.45 ID:Yxuein120
一方通行の体が突然固まる。
彼の赤い瞳はある一点に固定されていた。
それは床にある足跡だ。
この施設は埃がずいぶんたまっているため、ただ歩くだけで新雪の上を通ったかのように足跡が残る。
彼が来た方向を見ると床に残っているのは一方通行の足跡と杖の小さな跡。
以下略
666
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/09/01(土) 23:35:51.56 ID:Yxuein120
誰かが、いる。
この足跡を辿った先に。
しばらく固まっていた一方通行だったが、やがてまたゆっくりと歩き出した。
何者かの残した足跡を追うように。
以下略
667
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/09/01(土) 23:37:05.46 ID:Yxuein120
いつどこから襲撃を受けても対応できるように警戒を続けながら進む。
すると自然、歩くスピードは遅くなる。
本来かかる時間の数倍もの時間をかけ、辿り着いた先は会議室。
足跡はこの中に消えている。
息を整えた後、扉を開けた直後の襲撃に備えるためチョーカーを能力使用モードへ切り替える。
以下略
668
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2012/09/01(土) 23:38:03.60 ID:Yxuein120
少女。高校生程度の年だろう。
制服姿で、頭にはカチューシャをつけて髪を後ろへ流している。
缶コーヒーを飲んでいるその少女は、突然入ってきた一方通行に驚きもせずに落ち着いた声で言った。
「全く。ドアは静かに開けて欲しいけど。埃が舞うだろ。
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