過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」
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778: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/14(金) 22:36:07.76 ID:twxM9Fxb0
「貝積からの依頼か」

『そうだ。お前は既に第三次のことを聞かされていたようだな』

「依頼される前に邪魔が入ったンじゃなかったのか」
以下略



779: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/14(金) 22:36:56.11 ID:twxM9Fxb0
『ほとんどお前と変わらないと思うぞ。
オレも首謀者や研究所の場所は知らん。
……だが、一つお前の知らないだろう情報がある。
昨日の襲撃者を差し向けた奴だ』

以下略



780: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/14(金) 22:37:46.28 ID:twxM9Fxb0
統括理事会の一員、潮岸。この男がキーパーソンだ。
潮岸は間違いなく第三次の首謀者を知っているだろう。
第三次を止めたいなら、潮岸と接触する必要がある。

『まぁ落ち着け。お前の考えていることは分かる。だが、潮岸は統括理事会の一員だ。
以下略



781: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/14(金) 22:38:33.03 ID:twxM9Fxb0
「……チッ」

統括理事会は学園都市に一二人しかいない重鎮たちの集まりだ。
当然そんな人物と争えば、その戦火は当事者間だけには留まらない。
戦いを仕掛ければ、その瞬間から一方通行は最大級のテロリストとなる。
以下略



782: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/14(金) 22:39:09.20 ID:twxM9Fxb0
彼自身がテロリストになるだけで済むなら、被害を受けるのが自分だけなら彼は恐れなかったかもしれない。
だが、それによって守るべき者たちが被害を受ける可能性が僅かでもあるなら、彼は動きを止めてしまう。

『今貝積と親船が動いてくれている。
彼らの準備が整えば政治的観点からスムーズに突入出来るかもしれないからな』
以下略



783: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/14(金) 22:40:06.20 ID:twxM9Fxb0
だが、それでも統括理事会の一員であるというだけで一方通行は疑念を抱いてしまう。
他人を、ましてや上層部の人間を信用することなどあり得なかった。
彼は信用というものを忘れるには十分すぎる人生を歩んできていた。

『さっきも言っただろう。お前の気持ちは理解できる。
以下略



784: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/14(金) 22:40:50.75 ID:twxM9Fxb0
理解できる。土御門の言っていることは正しい。
それは理解できている。ただ納得が出来ない。
だが、だからといって駄々をこね取り返しのつかない事態を招いてしまうほど、一方通行という人間は子供でも愚かでもなかった。

「……分ァったよ、クソッタレが。
以下略



785: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/14(金) 22:41:44.29 ID:twxM9Fxb0
『そこは貝積も親船も理解している。
今オレたちのすべきことは、ジッとその時を待つことだ』

話は終わった。
一方通行はただ一言「分かってる」とだけ返し、土御門の返事を待たずに通話を切断した。
以下略



786: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/14(金) 22:42:33.11 ID:twxM9Fxb0
(クソッタレが。第三次製造計画の黒幕はただ殺すだけじゃ済まさねェ。
思いつく暴虐の限りを尽くして、本気で生まれてきたことを後悔させて殺してやる)

殺すだの、生まれてきたことを後悔させるだの、どちらも漫画等では珍しくない言葉だ。
特に前者は中高生だって口にしているし、聞いている言葉だろう。
以下略



787: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/14(金) 22:43:21.27 ID:twxM9Fxb0
投下終了
これにて第二章は終了です

次回投下は少し遅くなるかもしれません……


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