過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」
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828: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/28(金) 18:39:22.58 ID:U7R2hebo0
美琴が大きなため息をつく。
彼女は八月の終わりにも上条の宿題を手伝っている。
美琴からすればまたか、といった感じだろう。

「中学生に勉強頼る上条か……違和感ないのが悲しいな」
以下略



829: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/28(金) 18:39:56.35 ID:U7R2hebo0
「チッ、これっきりだからな。俺は二度と頼まれてやらねえぞ」

涙を浮かべて礼を言っている上条を無視してプリントに目を通す垣根。

「……は? え? なにこれ、簡単すぎるだろ。これじゃ差がつかないだろ」
以下略



830: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/28(金) 18:41:45.11 ID:U7R2hebo0
「……あー、やっぱ私もやるの?」

「当然だろ。俺一人でなんてやってられるか」

「はぁ。仕方ない。こうなったら速効で終わらせるわよ」
以下略



831: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/28(金) 18:42:32.77 ID:U7R2hebo0
「人がお前の課題をやってやってんのにお前は見てるだけか? 死ね」

「アンタのために頑張ってる私たちを差し置いて唐揚げとはどういう了見よ」

「モ、申シ訳アリマセンデシタ……」
以下略



832: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/28(金) 18:43:22.85 ID:U7R2hebo0
「どうした上条。知恵熱か?」

「上条さんを赤ん坊と同じにしないで!?」

「口より手動かしなさい」
以下略



833: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/28(金) 18:43:59.62 ID:U7R2hebo0
「いいか! レモンはかけるなよ! 絶対だぞ!!」

「うるせえよ。どっちでもいいわボケ」

「唐揚げは私たちが食べといてあげるから、アンタはそれを早くやりなさい」
以下略



834: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/28(金) 18:45:04.97 ID:U7R2hebo0
二人に続けて非難され、しかし何も言い返せない上条。
こころなしか涙すら浮かべているように見える。
唐揚げを食べながらサクサクと解いていた美琴と垣根は、一時間もかからずに終わらせてしまった。
一方、たった四枚のプリントが未だに終わっていない上条。
というか、問題が解けないので進んでいるはずがなかった。
以下略



835: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/28(金) 18:45:31.81 ID:U7R2hebo0
「それにここ、ピョートル一世じゃなくてエカチェリーナ二世よ」

「ちなみにこの『ナリ』は形容動詞じゃなく伝聞推定の助動詞な」

「一molは六,〇二×一〇の二三乗よ。これくらい覚えてなさいよ」
以下略



836: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/28(金) 18:46:31.04 ID:U7R2hebo0
頭を押えてうずくまっている上条。
顔を見合わせて盛大にため息をつく垣根と美琴。
小動物のように丸まってる上条を見ても保護欲はちっとも沸かなかった。
むしろ張り倒してえ、とか思う垣根。

以下略



837: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/09/28(金) 18:47:08.74 ID:U7R2hebo0
「でもアンタ、こんなんだと本当に留年するわよ?
せめてテストでくらい点とっとかないと……」

「その馬鹿に教えてやれよ美琴センセー。つきっきりで」

以下略



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