過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」
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953: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 22:52:33.52 ID:iLmFIBMi0
だが発条包帯にはそういった安全装置が存在しない。
よって駆動鎧と変わらぬ身体能力を得ることは出来るが、その負荷は全て使用者の肉体に跳ね返ってくることとなる。
駒場も当然例外ではなく、発条包帯により彼の体は悲鳴をあげているはずだ。

「発条包帯なんざただの出来損ないだ。
以下略



954: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 22:53:51.49 ID:iLmFIBMi0
明確な欠点を指摘され、それでも駒場は笑っていた。
垣根は一枚の翼を一振りする。
すると人間など軽く吹き飛ばされる程の烈風が猛烈に吹き荒れる。
あたりに落ちている廃材や巨大なATMの残骸などが浮き上がる。
それを受けた駒場が多数のガラクタと共に紙のように吹き飛ばされ、建設途中で放棄されたような鉄骨だけのビルに突っ込んでいく。
以下略



955: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 22:54:43.32 ID:iLmFIBMi0
垣根は倒れこんだ駒場にゆっくりと近づいていく。
これが、超能力者。
無能力者との圧倒的なまでの力の違い。
発条包帯などで埋めることの叶わない実力差。

以下略



956: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 22:55:50.79 ID:iLmFIBMi0
駒場は全力で殺しにかかっていても、垣根からすれば目障りなハエを叩き落すのと何ら変わりはない。
垣根帝督という男と敵対した時点で、駒場の命運は決まっていた。

「チェックメイトだな、ボス猿。
それでもまだ演算銃器を手放していないのは褒めてやる。
以下略



957: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 22:56:27.23 ID:iLmFIBMi0
「何故お前は俺を襲った?
お前らの恨みを買った覚えはねえんだがな」

駒場は吐血しながらもゆっくりと話し始めた。

以下略



958: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 22:58:04.95 ID:iLmFIBMi0
「能力者としての優劣に、人格的な問題は考慮されない……。
中には強大な力を弱者に振りかざして、悦に浸ることしか出来ない醜い人間もいる……」

駒場はボロボロになりながらも、命乞いもせず垣根の目を見て語る。

以下略



959: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 22:59:08.57 ID:iLmFIBMi0
それを聞いた垣根は、

「くっだらねえ」

一言で切って捨てた。
以下略



960: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 23:00:29.46 ID:iLmFIBMi0
だが学園都市において、一般に無能力者にあまり良いイメージがないのも事実だ。
力がないからではない。ならば何故か。理由なんて分かりきっていた。

「ああいう無能力者共が邪魔者扱いされて虐げられんのは何故か、その回らねえ頭で少しでも考えたことはあるか?
それはひとえにテメェらみてえなスキルアウトが猿山の外ではしゃいでるせいだ。
以下略



961: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 23:02:02.50 ID:iLmFIBMi0
駒場はやはり何も答えない。

「とはいえ……こっちの都合で『表』の奴らが巻き込まれることに何も感じねえってわけじゃねえ。
オイ猿、その襲撃してるっつう能力者共は分かってんのか?」

以下略



962: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2012/10/13(土) 23:02:57.77 ID:iLmFIBMi0
「まさかお前が……?」

「勘違いすんな、俺はそんな面倒なことはゴメンだぜ。
ただまあ、風紀委員にでも回してやるよ。ある程度は話の分かるパンダが知り合いにいるんでな」

以下略



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